レビュー  2007年09月23日  に発表された 

バートラム・ホテルにて / アガサ・クリスティーのミス・マープル (S3E1)
Agatha Christie's Marple: At Bertram's Hotel

3ツ星

時代が変わっていくというテーマ

あらすじ

マープルさんは、少女の頃宿泊したバートラム・ホテルを訪ねる。当時とまったく変わらないバートラム・ホテルは、今も活気にあふれていた。マープルさんは若き友人セリーナと会い、彼女から、亡き大富豪リチャード・ブレイク卿の遺言状読み上げが行われることを聞く。

(c) ITV PLC  (c) ITV UK / Film Afrika Worldwide

登場人物が多く、複数の事件が並行するため、非常にわかりにくい。ヒクソン版を見てるのに混乱してしまった。しかし本作の見どころは「もう1人のジェーン」だろう。クライマックスの謎解きでは、マープルさんと競うように推理を披露しつつも、師を立てるところは立てた。ちょっとヤリスギだ。私が宿泊客なら、眼前で繰り広げられる寸劇に唖然としたことだろう。さいわい私はドラマの視聴者なので楽しめた。

重要なのは事件ではなく、2人のジェーンの対比だ。ラスト、ホテルメイドのジェーンはバード警部補からプロポーズを受け、職を辞し、女性警察官を目指すという夢を語る。
「そうね、私があなたくらいのころは、そんなこと考えられなかったわ。でも、憧れてた。時代は変わっていくのよ。きっといい方へ。どうぞがんばって」
ジェーンと声をかけられ2人同時に振り向くが、呼ばれたのは若いジェーン。なんというか、切ないシーンだった。

「どうしたらあなたのようになれるのかしら」
「年を取ればいいのよ」
若さを尊ぶだけじゃないところがいいね。

バートラム・ホテルの雰囲気は、マープルさんが少女時代に訪れた時と変わっていなかった。マープルさんはそれを不自然に思い、事件が起こる前から調査を開始する。第二次世界大戦前と同じサービスを提供することは、そんなに不自然なんだろうか? ヒクソン版を見たときは奇妙に感じたことが、マクイーワン版で解消された。


 Googleで「バートラム・ホテルにて / アガサ・クリスティーのミス・マープル 」を検索する
 Wikipediaで「バートラム・ホテルにて / アガサ・クリスティーのミス・マープル 」を検索する
 IMDBで「Agatha Christie's Marple: At Bertram's Hotel」検索する

コメント (Facebook)

[ASIN] B003N52X8Q
思考回廊 レビュー
バートラム・ホテルにて / アガサ・クリスティーのミス・マープル (S3E1)