レビュー  2008年08月03日  に発表された 

ゼロ時間へ / アガサ・クリスティーのミス・マープル (S3E3)
Agatha Christie's Marple: Towards Zero

2ツ星

「あら、本当に泳げないのね」

あらすじ

デボン州の高台にあるトリシリアン家ではパーティが開催されていた。スケッチ旅行でこの地を訪れていたマープルさんは、トリシリアン家のカミーラとは古くからの知り合いで、パーティに招かれることになる。

(c) ITV PLC  (c) ITV UK / Film Afrika Worldwide

ノン・シリーズもの。マープルさんが旅先で気に入られる展開は『カリブ海の秘密』を彷彿させるが、トリーヴス判事は早々に亡くなってしまうため、引っ掛かりが弱い。それでもマープルさんはマラード警視の注意をひいて事件に関わっていく。相手をその気にさせてから話を打ち切るテクニックは健在。若いころのマープルさんは危ない女だっただろうな。

トリーヴスに言わせると、殺人は結果であってはじまりではないそうだ。しかしミステリーとしては、殺人からはじまってほしい。事件前は登場人物の言動に注意が向かない。なので2度見たけど、マープルさんの動きが不自然すぎて困った。トリーヴスさんがマープルの本質を見ぬいた根拠もわからない。物語の整合性は今ひとつだった。

マープルさんはラティマーが本当に泳げないか確認するため、いきなり海に突き落とす。ライフセーバーが手配されていたとしても、あまりにも乱暴だ。「やっぱり泳げるじゃない」と展開すればスムースだが、それじゃ推理が破綻する。おもしろいけど、笑えないシーンだった。

事件の真相はいまひとつ。犯人が幼稚すぎて盛り上がらなかった。

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ゼロ時間へ / アガサ・クリスティーのミス・マープル (S3E3)