スカイ・クロラ The Sky Crawlers The Sky Crawlers

2008年 アニメ 4ツ星 クローン 主人公は軍人 戦争 記憶操作 @押井守

わかったときは終わってた

事態を把握するまで退屈だった。しかし事態を把握したときは映画が終わっていた。気づいたときには、もう遅い。まるで人生のようだ。事実を踏まえて、もう一度見る。ちょっとしたセリフや仕草、あるいは間が、ちがった意味をもってくる。なにげない日常に、これほど価値があったとは。

本作を制作するに当たって、押井守は「若い人に、生きることの意味を伝えたい」と言った。しかし完成したフィルムは、むしろ人生の無意味さを訴えてくる。それでも2度3度と見返すと、感想が変わってくる。それを言葉にするのは難しい。複雑な感動のある映画だった。

押井守の作品とは思えないほど明確なテーマ。しかし押井守ならではの、もどかしい演出。あるいは、世界観が特殊すぎるせいか。「戦争ショー」という設定が、テーマの把握を阻害している。ほかにアプローチがあったような気もするが、これが最適のような気もする。

なんとも評価しにくいが、おもしろかったと断言できる。

関連エントリー

2008年 アニメ 4ツ星 クローン 主人公は軍人 戦争 記憶操作 @押井守
攻殻機動隊 Ghost in the Shell

攻殻機動隊 Ghost in the Shell

Ghost in the Shell
1995年のアニメ ★4

映画館を出てから楽しめる映画 正直、劇場を出たときはわけがわからなかった。 しかし漫画を読んで、情報を集めて、DVDを買って、よく考えてみると、ぐっと楽しめるようになった。 そもそ (...)

ヘイロー・レジェンズ (全8話)

ヘイロー・レジェンズ (全8話)

Halo Legends
2010年のアニメ ★2

ゲームを知らない人にはおすすめしない Xboxのゲーム『Halo』のサイドストーリー集。日本のアニメ作家やスタジオが競作していることや、2話使って歴史を紹介する構成は、『アニマトリ (...)

人狼 JIN-ROH

人狼 JIN-ROH

JIN-ROH
2000年のアニメ ★4

父母の物語だと思ってみると、感慨もひとしお。 主人公・伏が切なすぎる。 ヒーローになれない男。与えられた役割をこなすだけ。 しかし迷いも甘さもある。非情に徹しきれない。優しさ (...)

ケルベロス 地獄の番犬

ケルベロス 地獄の番犬

Stray Dog: Kerberos Panzer Cops (Mamoru Oshii Cinema Trilogy)
1991年の日本映画 ★1

一度ならず二度までも…… 『紅い眼鏡』で見たかったものが見られると思ったら大間違い。話はどんどん迷走していき、なにをどうしたいのか、まったく追えなくなる。それが犬の心情と言われれば (...)

紅い眼鏡

紅い眼鏡

Mamoru Oshii Cinema Trilogy: The Red Spectacles (1987)
1987年の日本映画 ★3

期待すれば落胆するが、決めつけるほど悪くもない オープニングの興奮をうらぎる不条理展開。荒唐無稽を通りこして理解不能。ふざけすぎている。せめてアニメでやっていればまだ評価できたもの (...)

メタルギアアシッド2 (PSP)

メタルギアアシッド2 (PSP)

METAL GEAR AC!D2
2005年のゲーム ★3

まだ足りない 『1』に比べ格段によくなった。不満点はあるが、文句を言いながらやるのもゲームの醍醐味だろう。しかしよくなったのはシステムだけで、ストーリーは前作以上に駄目。ステージ数 (...)

ページ先頭へ