鳩のなかの猫 / 名探偵ポワロ #59 (デビット・スーシェ主演) Cat Among the Pigeons / Agatha Christie's Poirot #59
2008年 海外ドラマ 3ツ星 探偵 @アガサ・クリスティジュブナイルの興奮
ポワロが後任者選びの助言を求められる導入部は、原作にないオリジナル演出らしい。これによってポワロを最初から登場させることができ、またドラマに縦糸を通すことができた。ポワロに「適任です」と評価された教師ブレイクも、「報酬」をもらった女生徒ジュリアも、一生の思い出になっただろう。とりわけジュリアは事件の解決に貢献し、母親が諜報員だったことも知ったわけで、その興奮の大きさは想像を絶するものがある。彼女はもう、ふつうの人生は歩めないだろう。
名門女子校の閉鎖性、特殊性は、期待するほど描かれていない。生徒たちの授業風景や、先生たちの水面下の諍いなどを強調してほしかった。前提となる雰囲気がわからないと、スプリンガーの脅威や、未婚の出産を隠さなければならなかったこと、および「鳩の中の猫」というキーワードが際立たない。このへんは物足りなかった。
アガサ・クリスティ | |
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ポワロ | |
デビット・スーシェ (David Suchet) | |
ピーター・ユスティノフ (Peter Ustinov) | |
声:里見浩太朗
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ミス・マープル | |
マーガレット・ラザフォード | |
アンジェラ・ランズベリー | |
ヘレン・ヘイズ | |
ジョーン・ヒクソン | |
ジェラルディン・マクイーワン | |
ジュリア・マッケンジー | |
声:八千草薫
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ゆっくり文庫 | |
奥さまは名探偵 | |
ほか | |
検察側の証人 | |
そして誰もいなくなった | |
ほか |