ゴルフ場殺人事件 / 名探偵ポワロ #44 (デビット・スーシェ主演) Murder on the Links / Agatha Christie's Poirot #44
1996年 海外ドラマ 3ツ星 探偵 推理 @アガサ・クリスティ偶然が多すぎる
あらすじ
ポアロとヘイスティングズは富豪のポール・ルノーに「命を狙われているから助けてほしい」と依頼される。リゾート地にあるルノーの屋敷に向かうと、彼はすでに殺されていた。その後まもなく依頼人と同じ凶器で刺された浮浪者の死体が見つかる。
本作の見所は、
1.事件そのもの
2.ジロー刑事との対決
3.ヘイスティングスの恋
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1.事件
偶然が多すぎる。たまたま浮浪者の死体が手に入った。たまたま殺害計画を立ち聞きした。たまたまコートを間違えて刺された。たまたま殺害現場を通りかかった。たまたま茨で手を切って犯人と誤認された...。いくらなんでも盛りすぎでしょ。
「夫の死体を見た妻のショックが本物だった」という気付きはおもしろかった。明らかにお芝居なのに、予想外のことが起こっている・・・と考えたわけだろうか? そのへんを言ってくれないと、推理を追えなくなる。
2.ジロー刑事との対決
ジローが自滅しただけで、ポワロが勝ったように見えない。ポワロが仮説を立て、証拠を集め、推理するシーンがほしかった。ポワロはジローのパイプを巻き上げないが、「これに火をつけるたびポワロを思い出すこと」と約束させる。ジローは了承したが、私ならパイプを差し出したほうがマシと思う。
3.ヘイスティングスの恋
クリスティが描く恋愛は、惹かれあう理由がさっぱりわからない。事件がなかったらスムースに交際できただろうか? 最後にポワロが世話を焼くが、これまた都合がよすぎる。
3つのうち、ヘイスティングスの恋を重視してほしかった。
アガサ・クリスティ | |
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ポワロ | |
デビット・スーシェ (David Suchet) | |
ピーター・ユスティノフ (Peter Ustinov) | |
声:里見浩太朗
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ミス・マープル | |
マーガレット・ラザフォード | |
アンジェラ・ランズベリー | |
ヘレン・ヘイズ | |
ジョーン・ヒクソン | |
ジェラルディン・マクイーワン | |
ジュリア・マッケンジー | |
声:八千草薫
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ゆっくり文庫 | |
奥さまは名探偵 | |
ほか | |
検察側の証人 | |
そして誰もいなくなった | |
ほか |