ドーバー海峡殺人事件 / 無実はさいなむ Ordeal by Innocence
1984年 外国映画 2ツ星 家族 探偵 @アガサ・クリスティ主人公が最大のナゾ
ミス・マープルさんS3E2『無実はさいなむ』(2007)を見て、比較のため鑑賞する。あらかじめストーリーを知っていることを差し引いても、スローテンポで眠くなった。主人公が車に轢かれそうになっても、ぜんぜんアドレナリンが分泌されない。だるい。
探偵役であるキャルガリー博士(ドナルド・サザーランド)が不審すぎるのだ。いきなり家族を訪問するのは不自然だし、警察や遺族に拒絶されても現地に居座り、真犯人を見つけようとするのも腑に落ちない。「デマカセで一儲けしようとする詐欺師」に見られても仕方がないし、その方が納得できる。
事件の舞台であるアーガイル家の館は、ボートでないと辿りつけない島にあるのだが、そのへんもわかりにくい。オープニングの船で渡るシーンも長すぎる。ドーバー海峡を越えようとしているのかと思ったよ。
最初から最後まで抑揚がなく、必要な情報は出しているのに注目できなかった。真犯人が特定されても、さしたる感慨もない。しょせん、キャルガリー博士にとっては他家の事情でしかない。やりたいことやって、博士は帰っていった。なんだか虚しくなる映画だった。
ちなみにドーバー海峡は関係ない。『○×殺人事件』が当時の流行だったね。
アガサ・クリスティ | |
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ポワロ | |
デビット・スーシェ (David Suchet) | |
ピーター・ユスティノフ (Peter Ustinov) | |
声:里見浩太朗
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ミス・マープル | |
マーガレット・ラザフォード | |
アンジェラ・ランズベリー | |
ヘレン・ヘイズ | |
ジョーン・ヒクソン | |
ジェラルディン・マクイーワン | |
ジュリア・マッケンジー | |
声:八千草薫
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ゆっくり文庫 | |
奥さまは名探偵 | |
ほか | |
検察側の証人 | |
そして誰もいなくなった | |
ほか |