死との約束 / 名探偵ポワロ #61 (デビット・スーシェ主演) Appointment with Death / Agatha Christie's Poirot #61
2009年 海外ドラマ 3ツ星 探偵 @アガサ・クリスティポワロはどこまで予見していたか?
例によって前半はだれる。殺人が起こってからも淡々としたもので、注意力が途切れそうになった。おもしろいのはラストの推理披露シーン。各位の思いをふまえながら真実を突きつけていくやり方は、金田一耕助を彷彿させる。推理ものはトリックよりドラマが印象を左右する。
事件が起こったとき、ポワロは「来るべきものが来たと」いう顔をした。ボイントン夫人が殺されることを予見していたのだろう。ならば阻止することもできたはず。死の約束は避けようがない、と考えたのか? それは間接的な殺人と言えなくもないか?
『死海殺人事件』(1988)に比べると、ボイントン夫人がまったく別物。虐待による支配は安直だが、わかりやすいとも言える。また遺跡の偽造、人身売買を絡めるのも、いささか強引だ。しかし「死との約束」のエピソードがうまく組み込まれていたと思う。
アガサ・クリスティ | |
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ポワロ | |
デビット・スーシェ (David Suchet) | |
ピーター・ユスティノフ (Peter Ustinov) | |
声:里見浩太朗
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ミス・マープル | |
マーガレット・ラザフォード | |
アンジェラ・ランズベリー | |
ヘレン・ヘイズ | |
ジョーン・ヒクソン | |
ジェラルディン・マクイーワン | |
ジュリア・マッケンジー | |
声:八千草薫
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ゆっくり文庫 | |
奥さまは名探偵 | |
ほか | |
検察側の証人 | |
そして誰もいなくなった | |
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