レビュー  2009年12月25日  に発表された 

死との約束 / 名探偵ポワロ #61 (デビット・スーシェ主演)
Appointment with Death / Agatha Christie's Poirot #61

3ツ星

ポワロはどこまで予見していたか?

例によって前半はだれる。殺人が起こってからも淡々としたもので、注意力が途切れそうになった。おもしろいのはラストの推理披露シーン。各位の思いをふまえながら真実を突きつけていくやり方は、金田一耕助を彷彿させる。推理ものはトリックよりドラマが印象を左右する。

事件が起こったとき、ポワロは「来るべきものが来たと」いう顔をした。ボイントン夫人が殺されることを予見していたのだろう。ならば阻止することもできたはず。死の約束は避けようがない、と考えたのか? それは間接的な殺人と言えなくもないか?

『死海殺人事件』(1988)に比べると、ボイントン夫人がまったく別物。虐待による支配は安直だが、わかりやすいとも言える。また遺跡の偽造、人身売買を絡めるのも、いささか強引だ。しかし「死との約束」のエピソードがうまく組み込まれていたと思う。


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死との約束 / 名探偵ポワロ #61 (デビット・スーシェ主演)