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[レビュー1970年10月29日に発表された 

シャーロックホームズの冒険

The Private Life of Sherlock Holmes

チグハグな印象、事情を知って納得

ワトソンの死後50年を経て公開された、知られざるホームズの事件簿。この出だしで期待感はぐぐっと高まる。本編がはじまり、ホームズの意外な側面を描こうとしているのはわかるのだが......なんだか行き当たりばったりな展開がつづき、釈然としないまま終了する。
本作を見るかぎり、ホームズはあまり優秀な探偵じゃないよね。

あとで知ったことだが、本作は4つのエピソードで4時間の大作になるはずだったが、配給会社の要請で2時間に圧縮されたらしい。原題が示すように、ホームズの「Private Life(私生活)」を描くはずが、そうした部分はあらかたカットされてしまった。フルバージョンは現存しないので評価できないが、まぁ、そんなにハサミを入れたらチグハグになるのも仕方ないか。

観賞時、私は原作以上と絶賛されたグラナダTVの『シャーロック・ホームズの冒険』を見ていたので、新しい発見はまったくなかった。しかし歴史を振り返ると、ホームズのコミカルな側面を描いたのは、本作が嚆矢だったようだ。
映画はなるべくリアルタイムで、順序よく見ていった方がいいんだね。

シャーロック・ホームズ
-1970s
1980s
新シャーロック・ホームズ
2000s
2010s
ハリウッド版
BBC SHERLOCK
ゆっくり文庫

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