レビュー  1991年11月28日  に発表された 

ダークキャット OVA
Dark Cat

2ツ星

そーゆー時代だった

あらすじ

影崎標意(ひょうい)と留意(るい)はダークキャット。「魔性」を浄化するため旅をつづけている。

ある学園に「魔性」の気配を感じた2人は、生徒に化けて潜入する。陰鬱な男子生徒(宏紀)が怪しいが、女性教諭、つづいて宏紀をいじめていた生徒たちがモンスター化して襲ってきた。
それらの根源は、宏紀に好意をよせる女子高生の愛美だった。幼馴染みである宏紀への愛情から、彼をふった女生徒、彼をいじめる同級生を始末したのだった。すでに正気をなくした愛美は凶悪な怪物であり、手がつけられない。
愛美の愛情につけこんで魔性を育てたのは、学校の先生に化けたダークキャットの邪虎久坊だった。邪虎久坊は魔性を効率よく栽培するため、学園を農場にしていたのだ。邪虎久坊は憑依の育て親でもあり、歯が立たない。
ところが宏紀が愛美を受け入れたことで、ふたりは浄化された。邪虎久坊は逃走。影崎兄弟は人間の善性を信じ、旅を続けるのだった。

読んでましたよ『月刊ハロウィン』。『カルラ舞う!』のOVAは知ってたけど、『ダークキャット』も作られていたとは。1991年というと私は20歳。『美少女戦士セーラームーン』がはじまる1年前。私が読んだのはもうちょい前だったと思う。んで、OVAを見たのは2017年だから26年後。あのころの若さを思い出してしまった。

学園ホラー。イケメン妖怪兄弟。生徒たちの鬱屈した感情。うんうん、あったあった。世界観はさっぱりわからないが、これで必要十分。そーゆー時代だった。

で、おもしろかったかと言うと、そうでもない。ストーリーはしっかりしてるし、絵柄は十分。声優さんも好演しているが、テンポが悪い。「だれが魔性か?」というサスペンス要素も、場当たり的なモンスターバトルで吹き飛んでいる。傷ついた憑依を癒やす森の精霊も、本作だけで見れば必要ない。50分あるが、20分くらいまで圧縮してもよかったと思う。

盛り上がりたいけど盛り上がれない。そんな時代のニーズが楠桂の『鬼切丸』(1992)や、アニメ『美少女戦士セーラームーン』(1992)を産んだのかもしれない。とすれば『ダークキャット』は先駆者のひとつだったのだろう。

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