[動画] メタルギアソリッド・フィランソロピー / これが自主制作!?

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[動画] メタルギアソリッド・フィランソロピー / これが自主制作!?

ニコニコ動画で、『メタルギアソリッド・フィランソロピー』という自主制作映画を見た。

もうね、すごいのなんのって。アマチュアとは思えない映像、カメラワーク、脚本のセンス。日本のオタクは異常とか言われているが、ラベルがちがいすぎる。

メタルギアソリッド・フィランソロピー(Metal Gear Solid Philanthropy)

イタリアのファンによって制作された非営利、非公式の自主制作映画。参加スタッフは40人以上、制作日数は5年、制作費は1万ユーロ(約130万円)になる。
(130万円? それっぽっちで、こんな映画が作れちゃうの?)
2007年ごろから予告編が流れていたが、2009年9月に完成した。視聴は無料。公式サイトから動画ファイルをダウンロードできるし、各国語の字幕ファイルもある。ここまで本格的だと権利問題が気になるところ。小島監督も本作の存在は知っていて、絶賛しているが、会社として公認したり、支援するような動きはない。
下記が2007年の予告編。この時点で制作費は4,000ユーロ(約64万円)くらい。
余談だが、日本人の有志による日本語吹替版の制作も進んでいるようだ。


※メタルギアソリッド・フィランソロピー予告編 2007年

公式サイト
HIVE DIVISION | Metal Gear Solid Philanthropy | Official Movie Site
・日本語字幕(srt)、動画をダウンロードできる。

ただの二次創作ではない

監督、脚本のジアコモ・タラミーニは、本作でソリッド・スネークも演じている。ほんとにメタルギアが好きなんだな。スネークの装備は、彼の私物のような気がする。
しかし独りよがりのファンでは、数十人のスタッフを巻き込むことはできない。これは同人活動であって、給料がもらえる仕事じゃないのだ。本編を見ればわかるが、似てるだけのパロディではなく、オリジナルに敬意を払いつつも、独自の世界観を打ち立てている。ジアコモ氏はこのイメージをどうやって説明し、仲間を集めたのだろう? メイキングが見たいぜ。

世の中にはすごい人がいっぱいいるなぁ。

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