ターザン Tarzan

1999年 外国映画 3ツ星 恋愛 @ディズニー

じつはジェーンの物語。

2024年、『ディズニー』+で視聴。
エドガー・ライス・バローズの小説『ターザン』が原作。構造的には『ジャングル・ブック』と同じだが、アクション要素が高くなっている。ヒヒの群れに襲われたジェーンを助けるシーンは、CGかと思うほどダイナミックに動く。すさまじい。

ジェーンはお転婆で、ちょっと高飛車。それでもターザンと出会って、手のひらを合わせ、心臓の音を聞かせ合うシーンはドキドキする。ターザンにとってジェーンは、初めて遭遇した人間の女性であり、愛と呼ぶのはおかしい気もするが、その分、ジェーンのほうに変化が起こるのはよかった。

クレイトンはしょっちゅう発砲するから、かなり凶悪に見える。ここで平均的な人間を出すと、対立軸が不明瞭になってしまうか。クレイトンの末期は(直接的描写はないが)ツタが絡まって縊死。なかなか悲惨。

カーチャック(ゴリラの群れのリーダーで、カーラの夫)がターザンを息子と認め、息を引き取るシーンは、やはり心が震える。カーラの愛情も沁みる。動物たちが言葉を話し、愛情や責任を示す世界観では、人間は太刀打ちできない。

ジェーンとターザンの将来に一抹の不安もあるが、ターザンの順応力があれば大丈夫か。エンディングではジェーンもジャングルを飛び回っていたしね。

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