劇場版 大鉄人17 空中戦艦 Daitetsujin 17 Kuchu Senkan
1977年 特撮 3ツ星 ロボット:自律型 主人公は子ども 電脳 @石ノ森章太郎シリーズの分岐点
第15話「ゴメス! 戦場に散る」の再編集版。この第15話を機にテコ入れされ、『大鉄人ワンセブン』はコミカル路線に傾倒していく。私はもちろん、前半の寡黙なワンセブンが好きだったので、楽しめたのはここまで。残りは惰性になる。
もともと前後編だったストーリーを圧縮しているため、状況がわかりにくい。ルミちゃんを人質の取られ、空中戦艦に反撃できないワンセブン。一方、ブレイン党では、キャプテンゴメスがクーデターを画策していたが、ブレインの知能と自我によって失敗する。あわれゴメスは、爆弾を積んだ空宙戦艦で特攻させられる。ゴメスの最後はかっこいい。しかし三郎たちはルミちゃん救出にかまけ、ブレイン党の地殻変動に気づいていなかった。
シリアスすぎる。ここまで盛り上げておきながら、16話から路線変更されるなんて信じられない。信じたくない。特撮のテコ入れが成功した例って、あるんだろうか?