竜串海岸 / 内臓のような特殊地形

2009年 高知県 #四国&紀伊半島ドライブ 景勝地 海辺
[WGS84] 32.786028, 132.865832 - Google Earthで開く(kml)

 足摺岬を去る前に、竜串を見ていこう。

 竜串(たつくし)は、長年の浸食作用によってできた奇勝。竜串海岸を中心とする周辺一帯は、「竜串海中公園」に指定されている。すべて見てまわるのは無理なので、竜串海岸だけを見ていこう。
 駐車場に車を止めて、しばし歩くと海岸に出る。そこは巨大生物の内臓のような世界だった。

竜串
※竜串海岸にいた親父 (2006年5月18日)

竜串海岸

 このあたりを形成している砂岩層は風化しやすいそうだが、手でこすれば手が傷つく堅さはある。足下の岩をよく見ると、小さな石が埋まっていたり、ぽこぽこ穴が開いている。そうした凸凹に海水がたまっているけど、岩を削り取るほどのパワーがあるとは思えない。自然はすごいなぁ。

竜串
※竜串海岸に訪れた私 (2009年11月17日)

竜串
※直線の節理が並ぶ「大竹小竹」

竜串
※何年かければ、ここまで浸食されるんだろう?

竜串
※なにかの臓物みたい

竜串
※海の水は澄んでるし、おだやか

軽いめまい

 竜串海岸の散策コースは1本道で、一周約25分。しかし浸食地形にずっと囲まれていると、不思議な気分になってくる。もっとよく見たいと思いつつ、なんとなく急いだりする。
 海岸の入り口に地形マップがあったけど、現地に看板があるわけじゃない。どれが「コブつきパイプ」で、どれが「蛙の千匹づれ」か、想像するしかない。

竜串
※散策コースは意外と歩きやすいが、油断禁物

竜串
※まさに奇勝

竜串
※巨大生物の内臓にいるような

見残し海岸を見残して

 竜串から見て左手にあるのが見残し海岸。あちらも浸食地形が見られるそうだが、観光客がぜんぜん訪れないそうだ。さかのぼれば、弘法大師が見残したことから、「見残し海岸」と名付けられている。
 そうと知っても訪れる余裕はないので、望遠レンズで見ておく。

竜串
※見残し海岸

貝殻集め

 また嫁が貝殻を拾い集めていた。 ざっと洗って車内に持ち込む。福江島で集めた貝殻もまだ家にあるけど、どうするつもりなんだろう?
 竜串・見残し一体は化石の宝庫でもある。天気がよければ、半日ほどかけて収集するのも悪くないかもしれない。

竜串
※浜辺に抜けた:こちらは海水浴場になっている

竜串
※拾った貝殻

 おもしろかった。日本にも、いろんな景観があるんだね。

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