旅行  2010年10月23日(土) の東京都:西部 にて

停電の朝

(map)

[WGS84] 35.758501, 139.629525 - Google Earthで開く(kml)

朝、パソコンが突然落ちた。

照明も、電話も、ビデオも、冷蔵庫も止まった。ブレーカーが落ちたわけじゃない。暗い。8時半って、こんなに暗かったのか。カーテンをあけると、朝の光がまぶしい。蛍光灯があるから気がつかなかったけど、屋内は暗いんだな。

しばらく待つが復旧しない。冷凍庫の氷は大丈夫か? あっ、仮面ライダーを録画できてない! 録画せずに見るか。いや、テレビもつかない。あっ、仮面ライダーは明日だった。
なにかの工事だろうか。ネットで確認しようにも、パソコンが起動しない。
あうー、電気がないとなにもできない
とりあえずiPhoneからTwitterにつぶやく。なにやってんだろう。

原因はタワークレーンの誤操作

着替えて外に出る。うほっ、すっかり冬の朝だ。路上に住民がぽつぽつ出てきて、怪訝そうに話している。聞いてみると、付近一帯が停電しているようだ。
人々が指さす方向を見ると、タワークレーンが電線に引っかかっていた。あれだ!

停電の朝
※フックが電線に引っかかってる

停電の朝
※なにも吊ってなくてよかった

アパートに裏手の工場の跡地に、いま、高層マンションが建築中だ。そのタワークレーンのジブ(クレーンの腕)が敷地を飛び出して、吊荷用フックが電線に引っかかってしまったようだ。

停電の朝
※敷地を越えてジブをまわしたようだ

てきぱき作業するが、すぐには解決しない

しばらくすると、東京電力と警察がやってきた。作業員がするする電柱に登って、状況を確認する。フックは重いが、なんとか人力で外せそう。しかしジブに引っ張られているから、外すとフックが振り子になって危ない。ジブを戻すにも、クレーンの電源も落ちている。
こりゃ、時間がかかりそうだ。

停電の朝
※てきぱき作業する

停電の朝
※フックはかなり重い

文句をいう住民たち

わらわら住民が集まってきた。作業員に質問したり、指示を出す人もいる。
「兄ちゃん、危ないよ」
「いつごろ、復旧すんの?」
作業員も手慣れたもので、無視はしないが、相手もしない。野次馬は作業の邪魔をするな。

停電の朝
※停電したファミリーマート

当初の不安が薄らぐと、徐々に怒りのコメントが聞こえてきた。
「だからマンション建設は反対だったんだ」
「敷地を越えてクレーンをまわすのはおかしい」
「炊飯中だったのに、どうしてくれるんだ?」
みんな、互いの損害を競い合っているようだ。「弁償」や「賠償」といったフレーズも聞こえる。あぁ、やだやだ。子どものころは頻繁に停電したけど、そんなふうに文句を言う人はいなかった。停電は明らかに建設会社の過失だが、ビデオの初期設定をやり直すくらいで「損害」とか言うなよ。

そういえば、若者の姿が見えない。元気な子どもたちをのぞけば、私がいちばん年少に見える。このあたりは高齢者しか住んでいないのか、土曜の朝は若者はみな寝てるのか、気づいても家から出てこないのか?

そして、いつもの朝に

ぼけーっと作業を見ていたが、飽きたので帰ると、電気がもどっていた。安全のために落としたラインを復活させたのだろう。我が家の停電時間は1時間20分くらいか。いくつかの家電製品は時刻合わせする必要があったが、ごく一部だ。HDDレコーダーは予約情報も残っていた。便利になったもんだ。


※マンション建設に反対する住民もいたらしい

工場跡地には「○×光が丘」というマンションが建つ。オール電化で、太陽光発電があるそうだ。

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