ホーカス ポーカス Hocus Pocus

1993年 外国映画 2ツ星 ファンタジー @ディズニー

ハロウィンの風物詩。

ストーリー

マックスは都会から田舎町セイラムに引っ越してきた高校生。ハロウィンの夜、300年前に縛り首にされた魔女三姉妹をうっかり蘇らせてしまった。マックス、妹、ガールフレンドの3人は黒猫に導かれ、「魔女の本」を持って逃げる。黒猫は300年前、三姉妹に逆らって「死ねない猫」にされた青年ビンクスだった。魔法の本がないと、三姉妹は夜明けとともに滅びてしまう。マックスは魔女の危険を訴えるが、信じてもらえない。三姉妹の魔法はハロウィンの演出と誤解される。ドタバタのすえ、マックスたちは三姉妹を退治したかに見えたが、滅びていなかった。魔法の本を開いたことで居場所を知られ、本と妹と黒猫を奪われる。三姉妹は町の人々を集めて、秘薬を作ろうとする。
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森で最終決戦。マックスは妹を守るため奮闘。夜明けになって、三姉妹は石になった。ビンクスの魂は300年前に死んだ妹と天国に召された。魔法の本は館に残った。

ハロウィンの夜だから、魔法とコスプレが区別できないって状況がおもしろい。もっと混乱を大きくしてほしいが、予算的に難しかったかな。最終決戦が森の中ってのも、地味に見える。でもまぁ、ハロウィンの夜にふさわしい映画だった。

少年は「兄」になれたか

マックスは田舎を馬鹿にして、いくじなしで、いいところがない。部屋にドラムセットがあったから、金持ちで、不自由なく暮らしていたのだろう。そんなガキが、事件を通じて成長すると期待したが、大した変化はなかった。「魔力より知恵のほうが強い」とか言って、夜明けを偽装するのも、それが成功するのも驚きだよ。

三姉妹を撃退したあと、マックスはガールフレンドにキスしようとする。マックスはもっとテンパってほしいし、ガールフレンドは「まだ駄目」と拒否してほしかった。このあとマックスは大活躍して、三姉妹を倒して、それでこそ認められるのが王道だろう。
中盤で、撃退できたと油断する展開は素晴らしいのだから、うまく活用してほかった。

マックスは妹を守るため奮闘するが、物足りない。妹がビンクスを慕って、兄としての自覚が芽生えるような演出があるとよかった。

ハンパな不良たち

不良たちは三姉妹に囚われるが、死ぬほど怖い目に遭ったとは言えない。生ぬるい。序盤でたまったストレスが解消されない。怪物にされるとか、三姉妹の手下になるとか、ぶんぶん振り回してほしかった。
マックスは不良たちを助けず、スニーカーだけ回収する。これも中途半端。「正しい行い」をしなかった報いを受ける展開があったらおもしろかったかも。

ほか

いいゾンビのビリーは、もちっと活躍させてほしかった。

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