ミラベルと魔法だらけの家 Encanto

2021年 外国映画 3ツ星 ファンタジー 家族 @ディズニー @ディズニー長編アニメ

「奇跡を救う」

『白雪姫』から数えて60作目となる長編映画。舞台は南米コロンビア。馴染みがないから、お国柄が出てるかどうかわからない。ヒロインは平凡だが善良で、ことさら欠点はないが、きわだつ魅力もない。この映画、この家族、この家の中で映える。もうちょい屈託があってもよかったかな。
本作はミュージカル要素が強い。ミュージカルとドラマがつながっているから、舞台を見ているような印象を受ける。

ドラマはシンプルだが、設定が複雑。叔父ブルーノが家に隠れ住んでいたなんて、気持ち悪いし無理がある。それより祖母の悩みをもっと描いてほしい。強い魔法を使えないと認めないという気質や、そうなるに至った事情などは、作品中では伺いしれなかった。

あれこれ手を貸してくれる家(カシータ)はおもしろい。『ハウルの動く城』のカルシファーを連想した。カシータとの触れ合いがもうちょいあれば、死んだときのショックも、復活したときのカタルシスも強まったと思う。
それとミラベルの魔法がわからなかった。発現しなかったのかな?

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