メイク・マイン・ミュージック Make Mine Music

1946年 外国映画 3ツ星 ミュージカル 主人公は動物 前衛的 @ディズニー @ディズニー長編アニメ

戦時中に作ったのか。

ディズニー長編アニメーション映画第8作。日本で正規視聴が不可能な作品。10編のミュージカル・ファンタジーから成る。エピソードは独立しており、全体を貫くテーマも感じられない。戦争中に作ったことを思うと、これはこれですごい。

谷間のあらそい(The Martins and the Coys)(8分)
谷間を挟んだ2つの家が争って全滅した。生き残った両家の息子と娘が恋に落ちるが、喧嘩ばっかり。[感想] 谷間を挟む両家の構図がおもしろい。新しい家は谷底にあるのも象徴的。ストーリーは唐突で、奥行きがない。ダンスも急。結婚しても仲良くなれないのは驚き。
青いさざなみ(Blue bayou)(5分)
月明かりの森で二羽のサギが飛んでゆく。[感想] 優雅やな。
みんなでジャズを!(All the Cats Join In)(5分)
お姉ちゃんはおめかしして、パーティへ。ジャズに合わせて鉛筆が世界を描いてゆく。[感想] ただ踊るだけだが、めっちゃ動く。
あなたなしでは(Without You)(4分)
雨に濡れた窓から柳を見て、星空を見て、枯れ木の丘に沈む夕陽を見る。[感想] 映像も歌声もすごいが、意味はわからない。
猛打者ケイシー(Casey at the Bat)(15分)
異次元野球。名選手ケイシーが打席に立つが、逆転できず。[感想] なんじゃらほい。トワイライト・ゾーンの「鉄腕ケイシー」と通じるものがあるのだろうか?
ふたつのシルエット(Two Silhouettes)(5分)
実写シルエットとアニメ背景の融合。[感想] シルエットのほうが骨格や体重など肉感を意識する。
ピーターとおおかみ(Peter and the Wolf)(15分)
ナレーターが登場人物と楽器を紹介する。少年ピーターはオオカミを退治するため雪山へ。3人のハンターが来るが、ピーターはすでに仕留めていた。あひるのソーニャは死んでなかった。[感想] 3人のハンターはなんのため出てきたんだ?
君去りし後(After You've Gone)(3分)
ジャズに合わせて楽器たちが踊る。[感想] お、おう。
帽子のジョニーとアリスの恋(Johnnie Fedora and Alice Bluebonnet)(8分)
帽子の恋人たち。アリスが売れてお別れ。ジョニーも買われた。街角でアリスを見つけ、持ち主を離れて追いかける。流れ流れて、馬の帽子になってふたりは再会する。[感想] 『Paperman』の源流だろうか。
くじらのウィリー(The Whale Who Wanted to Sing at the Met)(15分)
くじらのウィリーは奇跡の歌声。オペラ歌手を飲み込んでいると勘違いした人間に殺された。[感想] まさかのバッドエンド。船より巨大なくじらが歌って踊る情景は、シュールを通り越してホラーだった。劇場で歌うシーンはイメージだったのかな。これが〆かい。
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