[レビュー2001年12月06日に発表された 

ネコのミヌース Minoes

ファンタジー:童話 主人公は動物 恋愛
更新日:2020年05月18日(月) 16:17 [Edit]

実写でやると、どうにもねぇ。

気が弱くて解雇寸前の新聞記者が、ネコの化身ミヌースの協力を得て、特ダネを連発する。しかし町の名士のひき逃げしたことを記事にしたことで信用を失う。記者はミヌースを利用しているのか、信頼してるのか。ミヌースは猫たちと協力して、悪い名士をやっつけられるか?

どっかで見たような話だが、具体的にどこで見たか思い出せない。それだけ普遍的なストーリーなのだろう。アリキタリだから悪いってことはなくて、そこはそれ料理次第。期待したとおりの出来事が連続して、予想されたとおりの結末を迎えても、おもしろいものはおもしろい。アリキタリな食材だからこそ、料理人の腕が問われる。

しかし本作の調理は凡庸。ネコたちの社会は聡明で、平和で、完成されている。犬やネズミ、カラスなどとの関係や、寿命や知見の狭さと言った問題は無視。ミヌースは人間になるが、そこには小学生が中学生になるほどの混乱もない。ネコの取材をそのまま記事にすることの問題点も、ネコが人間になることの不気味さも追求されない。
新聞記者はどこか成長しただろうか? ミヌースと相思相愛になって結婚するが、やっていけるのか? まぁ、ミヌースが人間の女性として生きることを選択した時点で、ふたりはただのカップル。どうなろうと興味はない。

動物たちの世界を理想的に描きながら、最後は人間社会に嫁いでもらう。なんとも傲慢な感じがするのは、私がキリスト教で育ってないためだろうか。

私は原作も出演者も知らない。知っていたら、ミヌースが実写化! あのひとも出てる! と楽しめたのかもしれない。

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