Tunnel (8分) Tunnel

2ツ星

トンネルの向こう側は、こちら側？

ストーリー

森の中、写真家がトンネルを見つける。気になって入ってみると、向こう側は入った側と同じ。怖くなって立ち去るが、ふたたびトンネルに戻ってしまう。写真家はトンネルの闇に消えた。その後、別の登山客がトンネルを見つける。

トンネル内のシーンがないため、「同じ場所に出た」ではなく、「同じ場所に戻ってきた」に見える。再視聴して、写真家の笛を吹き、その音がトンネルから聞こえてきたことがわかる。なぜトンネルに入ったのか、初見じゃわからなかった。

しかし、向こうとこちらがつながっているなら、いろいろ試してみたくなるだろう。写真家は好奇心が乏しく、そのため視聴者も状況をうまく理解できない。
また、森から出られない展開も、映像演出が不足している。写真家の恐怖は、いまひとつ伝わらない。

次の人物はヘッドライトを装着していた。明かりがあると展開はどう変わるのか？　そこも描かれずに終わった。物足りない。

トンネルを題材にした短編映画は多い。簡単に撮影できて、そこそこ怖くなるためだろう。
『千と千尋の神隠し』や『崖の上のポニョ』のトンネルに倣ってほしい。