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[レビュー2004年05月30日に発表された 

食の未来

The Future of Food

なまじのホラーより、ずっと怖い

不安を感情的に訴えたり、企業をバッシングするまでもない。淡々と事実をつづるだけで、その恐ろしさは十分に伝わる。遺伝子組み換え作物が栽培される背景には、美味しいとか、安いとか、栽培しやすいとか、なんらかのメリットがあると思っていたが、浅はかだった。メリットがあるのは企業サイドだけ。目の前が暗くなるような内容だった。

こんなことをつづけていれば、いつかクライシスが起こる。そのとき、企業や資本家が責任をとることは絶対にない。また責任のとりようもない。恐ろしい。こんな恐ろしいことを放置していいはずがない。だが、アメリカ政府を取り込んだ多国籍企業に、どう対抗すればいいのか? 手立てをまったく思いつかない。こうしているあいだも侵食は進んでいる。だから恐ろしい。

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