新宿御苑 / 遅咲きの桜たち
2008年 東京都:新宿副都心 公園 花 花:さくら「新宿御苑の八重桜を見に行きましょう」と嫁が言う。
よくわからんが、八重桜がちょうど見ごろだとか。てなわけで新宿御苑にやってきたけど、なにをどう撮ればいいんだろう?
目的は遅咲きの桜だった
私は「八重桜という桜」を撮ればいいと思っていたが、嫁は「遅咲きの桜をたくさん」撮りたかったようだ。そんなこと聞いてないから、品種ごとに丁寧に撮ってなかった。ふんがー。
※新宿御苑にはさまざまな品種の桜が集まっている
イチヨウ(一葉) - 約190本
「イチョウ」じゃなくて「イチヨウ」。ちょうど見頃だった。ブログに「枝先に集まって咲く様子はブーケのよう」と書いてあったけど、まさにそんな感じだ。
※桜らしい桜だ
※逆光に映える
カンザン(関山) - 約120本
関東で一番目にする八重桜。濃いピンク色なので、遠くからでもよくわかる。
※葉が茶色になっている
イモセ(妹背) - 5本
1つの花に雄しべが2つあり、実が2つつく様子を夫婦にたとえて、「妹背」と名付けられた。「妹背」は兄妹、姉弟より、夫婦の意味が強いそうだ。しかし花のクローズアップを撮りそこねた。しまった。
※アップで撮っておけばよかった
アラシヤマ(嵐山) - 2本
桜の名所であった京都の嵐山に由来している。花びらは大きな円形で、紅紫色の若葉が開花後に伸びる。たまさかアップで撮っていた。
※花びらのカタチがかわいい
スルガダイニオイ(駿河台匂) - 約5本
花びらの先端に細かい切れ込みがあり、強い芳香がある……んだけど、よくわからなかった。花びらもよく見えなかった。
※鼻を寄せられる高さに花がない
コトヒラ(琴平) - 2本
香川県琴平町の金刀比羅宮(金毘羅宮)の参道に原木があるんだって。どんな桜だったっけ? よく見てなかった。
追記:2009年11月に金刀比羅宮を参拝したが、コトヒラの原木を見るのを忘れてた。桜の季節だったら、思い出せたかも。
※ひときわ白い
ギョイコウ(御衣黄) - 2本
黄緑色の花びらに緑色の線が入っている。咲き進むと花びらの中央に虹色の線が入る。「緑色の花」って、初めて見た。おもしろいけど、ずっと見てると変な気分になる。
※緑色マーブルの花だ
ウコン(鬱金) - 約25本
カレーに使うウコン(ショウガ科)ではなく、そのウコンの根を染料に用いた鬱金色に由来する。「鬱金桜」あるいは「鬱金の桜」と呼ばれることが多い。
※明るい黄色の花びらがあざやか
フクロクジュ(福禄寿) - 約5本
花びらは厚く、全体が波打っているのが特徴だが、クローズアップで撮ってなかった。このあたりになると、ピンク色の桜は、みんな同じにみえてきた。
※まるめたティッシュの花みたい
ケンロクエンキクザクラ(兼六園菊桜) - 1本
兼六園の原木から増殖された品種。原木は国の天然記念物に指定されたが、すでに枯死している。「菊咲き」といって、100~300枚の細い花びらが球形につく。桜の中でもっとも花びらが多い。
※緑の葉の中に、ポツポツと小さな花が咲いている
イチハラトラノオ(市原虎の尾) - 1本
横に張り出した太い枝に、たくさんの花がついている。このような樹形を総称して「虎の尾」と呼ぶらしい。花や葉だけでなく、枝のカタチにもバリエーションがあるのか。
※なるほど枝のカタチが特徴的だった
いろんな桜があるもんだだ
新宿御苑にはいろんな品種の桜が集まっているので、2月中旬から4月下旬まで、時期をずらして楽しめるのだ。地図とパンフに桜の品種と咲いている場所が記されているけど、見つけ出すのは意外に大変だった。ちょっとしたオリエンテーリングだよ。
※春先のモミジ
※チョコレートをほおばるカラス(しかも2個)
※こけむした幹
※夕暮れのイチヨウ
※本を読んでいると見せかけて、寝ている女性
何度も来てるけど、季節ごとに表情がちがうね。そう言えば大温室がリニューアル工事中だった。新温室は2011年(平成23年)に開館する予定だ。そのころ私は40歳か。
ちょっと気が遠くなってしまった。
■新宿御苑
[住所] 東京都新宿区内藤町11番地
[面積] 約58.3ha
[入園料] 200円
[URL] https://www.env.go.jp/garden/shinjukugyoen/