図書館の利用条件

2005年 生活 出版
図書館の利用条件

みなさんは図書館を利用してますか? 私は利用してる。すっごく便利だね。
とはいえ、私も利用するようになったのはつい最近。ここ2年くらいの話。それまでは......欲しい本があればAmazonで買っていた。
本を買うと、こんな悩みがつきまとう

  1. 財布が軽くなる
  2. 部屋が狭くなる
  3. 読まなければならないと、強迫観念に駆られる
  4. 端から端まで読まないと、ソンした気分になる
  5. ツマラナイと、それを選んだ自分が許せなくなる

図書館を利用すると、こうした悩みは解消される。
とりあえず借りてくる。読まずに返しても大丈夫。つまらなくても気にしない。わずか1ページでも、役に立てばいい。値段も気にしない。部屋も狭くならない。
まったく素晴らしいではないかッ!

一方、図書館には特有の問題もある。
新刊は予約がいっぱいだし、マニアックな本は置いてない。潔癖性の人は、そもそも駄目かもしれない。
しかし最大の問題は、蒐集欲(所有欲)を満たせないことだろう。
好きな本を、自分の本棚に並べること。自分のモノにすること。
......これができない。

私にも蒐集欲(所有欲)はある。
しかし長い時間をかけて、だいぶコントロールできるようになった。
つまり、買わなくても、読めればOKと思えるようになった。

図書館を利用できるかどうかは、欲しい本のあるなしではなく、蒐集欲(所有欲)をコントロールできるかどうかにかかっている。
「自分のモノにしたい欲求」が強い人に、図書館は向かない。
しかしそうでない人にとっては、とても便利なところである。