母べえ KABEI - Our Mother

2008年 日本映画 3ツ星 家族 戦争

実話を元にしていなければ……

この映画を見ると、軍国主義の時代に生きる厳しさがわかる。人は生まれる時代を選べない。現代がサイコーとは言わないが、平和な時代に生まれてよかったと思う。
ラストでも語られるが、夫のため、子どものため、けんめいに働く母べえ(吉永小百合)は印象的。しかしやっぱり、『北の零年』とかぶる。うーん。

鑑賞後、背景を調べたんだけど、実際の父べえは獄死してなかったのね。その事実を知ってしまうと、ラストの感動も薄れてしまう。作品化するにあたって脚色があるのは当然だが、物語の根幹部分なので、かなり戸惑ってしまう。うーん。

物語は悪くないが、物語の枠組み部分で冷めてしまった。

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