あまりに練り込み不足
森をうろつく夏服のセーラー服。日本のどこに行けば、こんな光景が見られるんだろう? それはさておき、少女たちのレベルは高い。しかし、かわいく撮られていない。せっかく田舎が舞台なのに、都会のヤンキー娼婦のような言動が萎える。ファンタジー映画なんだから、ファンタジーを見せてほしい。
ニンジャやサムライに立ち向かうセーラー服の少女たち。そのイメージを実現するために、「過疎地に建設されたサバイバルランド」とか「植物が寄生することによるゾンビ化」という設定が作られたようだが、まったく噛み合ってない。『ウエストワールド』(1973)や『遊星からの物体X』(1982)に敬意を払って、手本にすべきだった。
寄生された連中は、どのくらい自我や知性が残っているんだろ? 彼らはなんらかの指令に従っているのか? 施設のキャストはコスプレであって、殺しのプロじゃない。しかし立ち向かうのも一介の女子高生だから、低レベルな戦闘が成り立ってしまう。いっそのこと戦国時代にタイムスリップしたとか、ヴァーチャルマシンに取り込まれたとか、SF的な舞台設定の方がよかったと思う。
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