Dinner For Few (10分) Dinner For Few

2014年 外国映画 3ツ星 前衛的 短編映画

意味があるような、ないような。

嵐の夜、海辺のホテルの一室で晩餐会が開かれている。テーブルにつくのは豚紳士たち。足元には白と黒の猫たち。下男が家具や壁石を機械に放り込むと、ごちそうが出てくる。豚紳士たちはご馳走を平らげる。あまりを猫たちに与える。豚紳士たちの足は鎖に繋がれていた。部屋のものがなくなると、食べ物が作れなくなり、豚紳士たちは不満を募らせる。飢えた猫たちが合体して、大きな虎になると、豚紳士たちを喰らい尽くす。下男が虎の腹を割くと、白と黒の猫たちが出てくる。新たな部屋に、新たな豚紳士たちがやってきて、ふたたび晩餐会が開かれる。

Those who eat their fill speak to the hungry
Of wonderful time to come
満腹の人は空腹の人たちに語り掛けます
来たる素晴らしい時代の人たちに

オーウェル『動物農場』を彷彿させる短編映画。ループしているように見えるが、部屋は失われ、豚紳士も補充されている。遠からず破綻するだろう。そのときは猫も、鎖の蛇も死に絶えるだろう。だからなんだ? なにかメッセージがあるようだが、よくわからない。楽しみたいのに、楽しめない。もどかしい。

映像はおもしろかった。

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