運命の洞窟 THE CAVE (PS3) The Cave

2013年 ゲーム 4ツ星 ゲーム:パズル 宝探し

シュールな世界観、ほどよいトラップ

洞窟を探索して、「欲しかったもの」を手に入れるパズルゲーム。それぞれ異なる能力をもつ7人の探索者から3人を選び、切り替えながら進めていく。パズルは一瞬悩むが、すぐ突破できるレベル。マニアには物足りないだろうが、テンポよく楽しめるのはうれしい。

ゲーム内にムービーを挿入せず、壁画(Paintings)でストーリーを語るのはいいね。洞窟に潜るほど過去が明かされる感じがたまらない。しゃべる洞窟のシニカルな視点や、キャラクターごとの毒のあるストーリーは秀逸。そこかしこに暗示的なオブジェクトがあって、想像力を刺激する。

欲しいものがあって洞窟に潜り込んだのに、それを捨てることでハッピーエンドになる構成も素晴らしい。しかしハッピーエンドとバッドエンドの区別が不明瞭で、どこが分岐になったか気づきにくい。それから各キャラクターの動機──洞窟で見つけたい宝(Object of Desire)を明示してほしかった。
ネタバレになるが、キャラクターの詳細を書き出しておく。

運命の洞窟 THE CAVE:キャラクター設定
キャラ 設定 能力 アイテム ステージ ストーリー
冒険家
(The Adventurer)
行方不明になった友と古代の秘宝を求めている。 洞窟内のフックにロープをかけて移動できる。 "Fun Size" Sarcophagus エジプトの遺跡 (Pyramind) パートナーたちと秘宝を見つけるが、内輪もめに。彼女は罠でパートナーを殺し、宝と名声を独占した。
騎士
(The Knight)
重厚な鎧に身を包んだ清廉潔白な騎士。 無敵状態になると落下や炎で死なないが、まったく動けない。 Excalibur 中世のお城(Castle) その正体は、倒れた騎士の鎧を剥ぎとっただけの農夫であり、騎士の名誉も能力もない。そのためドラゴン退治を果たせず、王国は滅亡する。
タイムトラベラー
(The Time Traveler)
『過去を正すことで、未来の問題を解決する』という名目で、未来から訪れた使者。 隙間をすり抜けてテレポートする Gratest Employee of All Time 時の博物館 (Museum) 同僚が表彰されたことに嫉妬した彼女は、過去に遡って同僚の先祖を殺す。未来に戻ると、そこは荒廃した世紀末と化していた。
双子
(The Twins)
仲良し双子。たった1つの願いは、家の外で遊ぶこと。 幽体離脱してほかの場所に移動する。 Rat Poison ヴィクトリア朝の屋敷 (Mansion) 目障りな両親を排除すべく、双子は夕飯に毒を混ぜる。しかし家族で夕飯を食べたため、全滅した。
村人
(The Hillbilly)
移動遊園地で働く無学な男。初恋の相手の気を引こうと奮闘する。 水中で息を止めたまま泳ぎ続ける。 Pink Bear 荒廃したカーニバル (Carnival) 彼女の気を引くためクマのぬいぐるみをプレゼントするが、相手にされない。怒り狂った男は火をつけて回った。
科学者
(The Scientist)
新型ミサイルの開発を担ってきた頭脳明晰な物理学者。 ハッキングしてセキュリティシステムを打ち破る。 Sack o' Cash 地下ミサイル管理施設 (Lab) 自分の研究を高く評価されても満足せず、さらなる富を求めて兵器開発に手を染める。そして彼女が作った兵器によって世界は滅亡した。
僧侶
(The Monk)
山奥で厳しい修行に勤しむ禅僧。 念動力で離れたアイテムを引き寄せたり、スイッチなどを操作する Meditation Statue 山頂の寺院 (Monastery) 実際は落ちこぼれ。鬱屈した怒りが爆発し、宗派を乗っ取ると悪の師範として君臨する。

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