レビュー  1980年03月08日  に発表された 

劇場版 あしたのジョー
Tomorrow's Joe

4ツ星

矢吹丈の青春

あらためて見ると、矢吹丈には背景がない。ぶらりと町にやってきて、丹下段平に拾われるまでは、どこでなにをしていたんだろう? 空っぽだから、やけっぱちに生きている。『あしたのジョー』は、矢吹丈が欲しいものを見つけて、また失うまでの物語だった。

それはライバル・力石徹にも言える。全力を尽くして倒したい。あるいは、全力を尽くして負けるのもいい。そう思える相手に出会えた。だからこそ力石は命がけの減量に挑んだのだろう。
最初の試合で引き分けて、木陰で倒れている2人の姿がまぶしい。力石の弱さに触れて、うれしいと告白する白木葉子に泣ける。細かいところに、血が通っている。子どものころは、こういう演出に気づかなかった。

劇場版主題歌『美しき狼たち』が、たまらなくかっこいい。カラオケで歌いたくなった。

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劇場版 あしたのジョー