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[レビュー1977年10月01日に発表された 

幸福の黄色いハンカチ

The Yellow Handkerchief

不覚にも泣けた

2011年に鑑賞。ラストシーンは有名なので、結末はわかっていた。しかしそこに至るまでの道のりは長く、不覚にも泣けてしまった。感動に当てられた武田と桃井がいちゃつくのもわかる。それほど衝撃が大きかった。
最初は、桃井かおりのアクが強すぎると思っていたが、このくらいパワーがないと物語を牽引できない。思えば、武田と桃井をカップルにしなかったのもうまい。人と人の出会いに感謝したくなる。武田鉄矢も、押しは強いがツメの甘い九州男児を好演している。
そして、高倉健がよくしゃべる。「草野球のキャッチャーはミットもない」という説教はおもしろかった。そうした個性の演出が、ちゃんと意味を持つ物語の展開が素晴らしい。

70年代の北海道の情景が興味深い。炭坑がかろうじて残っていて、町の整備が行き届いていない。当時私は6歳。私は北海道江別市の生まれで、祖父が夕張にいたから、このあたりは行き来しているはずだが、さすがに記憶がない。あの頃の北海道は、こんなところだったのか。

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