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[レビュー2009年04月06日に発表された 

咲-saki- (全25話)

Saki

運と気迫を競うスポーツとして

私は麻雀のことはさっぱりわからないが、めちゃくちゃ楽しめた。少女たちの気合や駆け引き、願い、迷い、焦り、怒り、恐れが、超能力ウォーズのように描かれる。アクション映画も、「魔法少女なのは」や「プリキュア」といった戦闘主体のアニメも、ここまで心象風景を映像化しない。身体はほとんど動かないのに、命を削るような消耗があり、気合が高まれば目から電流がほとばしる。こんな作品は、かつてなかった。

身体能力を競わないから、強いヤツが強そうに見えないところもおもしろい。天江衣が最たる例だ。小柄で、頭が悪そうな幼女が、場を支配し、対戦者を恐怖のどん底に叩き落す演出は痛快だった。かなりクセになる。

主人公・宮永咲はあまり個性がないが、群像劇なので問題ない。さまざまなタイプの美少女が、さまざまなクセをもち、さまざまな気合を魅せる。咲の成長だけを描いていたら、ここまで魅力的なシリーズにならなかっただろう。

それから徹底的なガールズ・オンリーであることにも驚いた。麻雀は知能戦だから、男女を分ける必要はない。男性が麻雀をやらないわけでもない。だけど必要最小限しか画面に映さない。どっちを向いても美少女のみ。ガールズ・オンリーの作品は増えつつあるが、本作はその嚆矢であろう。

さて、彼女たちの戦いの果てになにがあるのか? 第1期だけじゃ想像もつかないが、興味をそそられる。おもしろいジャンルができたと思う。

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