ハードSF、になりきれてない。

ストーリー

 近未来。宇宙船サルデス号は惑星探査のため、片道20年の旅に出た。クルー6名と社員7名が人工冬眠から目覚めると、本社から密航者が2名まぎれこんでいるとメッセージを受ける。船長は秘密にするが、社員の1人が暴露。密航者探しがはじまる。一方で未知のバクテリアが船内に繁殖、クルーが次々に変異していく。
 密航者は、やむをえぬ殺人で逃走中の日本人と、彼を逮捕するため乗り込んだ刑事だった。しかし地球に連行しても、40年後になっている。もはや法律に意味はなかった。
 企業は宇宙船の人工知能に、地球外生命体を見つけたら確保し、持ち帰るよう命令していた。猫のリリィが命令を遂行する。クルーは全滅し、主人公と令嬢の2名がスペースシャトルで目の前の惑星に脱出する。ふたりはバクテリアで変異するかもしれないが、どんな姿になっても生きていこうと決意する。
 猫リリィはサルデス号を操作し、バクテリアを地球へ持ち帰った。

 発売当時は16歳。梅津泰臣の絵柄が強烈だったが、レンタルビデオを借りることはできず、小説を読んだ。映像を見たのは33年後の2020年。劇中の人工冬眠より長い歳月が流れていた。もし16歳の私が2020年に放り出されたら、そりゃあショックを受けるだろうなぁ。

 小説はハードSFで、クルーが230歳とか151歳と称するところはおもしろかった。しかしアニメで見ると、どうにも安っぽい。日本人青年と頑迷な刑事の組み合わせで十分だから、バクテリアが余計になっているのだ。猫型ロボットも不自然。『エイリアン』(1979)の引力から抜けきれてない。

 でもまぁ、視聴できてよかった。

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