ネモフィラ咲く見晴らしの丘 / 国営ひたち海浜公園

2013年 茨城県 公園 海辺
[WGS84] 36.406382, 140.600273 - Google Earthで開く(kml)

 5月12日は、国営ひたち海浜公園が入園無料になるそうだ。

 私はノーチェックだったが、嫁が行ってみたいというので出かけることにした。直前に声をかけたら、黒侠が参加した。3人で国営ひたち海浜公園でネモフィラを見たあとは、那珂湊おさかな市場めんたいパーク大洗に立ち寄った。なかなか楽しめた。

片道132kmの旅

 朝7時半に出発。東京外環、常磐自動車道、北関東自動車道、東水戸道路、常陸那珂有料道路と乗り継いで、ひたち海浜公園ICで降りる。片道1時間半で、高速料金は2,950円だった。ガソリン代が2,000円で、駐車場代が500円だから、交通費総額は8千円ちょい。電車とバスを乗り継ぐと片道5千円オーバーだから、車のほうが安い。運転は疲れるけど。

新那珂川大橋
※東水戸道路から見る新那珂川大橋

方針を決める

 関東地方にある国立公園は4つあって、ひたち海浜公園でコンプリートする。公園面積が350haと聞いて、すごく広いところと思っていたが、それほどでもない。実際に使われている開業面積は192haだった。

 西口ゲートに人だかりができていた。9時の開場を待つあいだ、地図を見ながら考える。さて、レンタサイクル(3時間300円)を借りるか、シーサイドトレインの一日周遊券(500円)を買うか? 見どころはそれほど多くないし、すべての道を制覇する必要もない。よし、歩きでいいだろう。
 方針が決まった時、ゲートが開いた。みんな歩く方向は同じ。見晴らしの丘へ向かっているのだ。

国営ひたち海浜公園
※門が開いて、人がなだれこむ

国営ひたち海浜公園
※いい天気(だった)

 ゲート正面にある水のステージで「TEENS ROCK IN HITACHINAKA 2013」が開催されていた。出場資格は現役高校生のみ。リアル『けいおん!』である。しかしスピーカーの調整が悪いのか、ボーカルの声量が足りないのか、今ひとつ音が乗ってなかった。大変だな。しかしいい経験になるだろう。ま、若者たちの未来より、自分の現在だ。

見晴らしの丘

 見晴らしの丘は、国営ひたち海浜公園最大の見所だろう。その名のとおり公園全体と海を一望できるのだが、「見晴らしの丘」ってネーミングはいまひとつ垢抜けない。ネモフィラが満開をやや過ぎたあたりだが、十分満足できた。

見晴らしの丘
※見晴らしの丘

見晴らしの丘
※うまく切り取れば人が映らない

見晴らしの丘
※色味も変わる

見晴らしの丘
※まばらな感じを隠すため、背景をぼかす

見晴らしの丘
※青空との対比

見晴らしの丘
※地面すれすれから撮影する

見晴らしの丘
※夫婦で記念撮影

 ネモフィラは花の丘農林公苑国営昭和記念公園でも見ているが、それより規模が大きい。一面の花ってのは、近づくとまばらに見えるし、遠景だと同じような写真になってしまう。おもしろい被写体とは言えないが、まぁ、たくさん写真を撮った。

見晴らしの丘
※中腹まで来た。頂上付近は花がない。

見晴らしの丘
※頂上付近は人がいっぱいだが、構図で隠す

見晴らしの丘
※見晴らしの丘の頂上より魚眼撮影

見晴らしの丘
※中腹の鐘

見晴らしの丘
※登ってきた道を見下ろす

常陸那珂火力発電所
※常陸那珂火力発電所。「原発だ」「原発よ」と指差す人が多い。

見晴らしの丘
※巡礼者たち

見晴らしの丘
※壁紙のようだ

見晴らしの丘
※ネモフィラ魚眼撮影

古民家・里の家

 見晴らしの丘のネモフィラ撮影は1時間ほどで切り上げ、中腹からも見えた古民家「里の家」へ向かう。水戸市小泉町(旧常澄村)に建っていた民家の部材を一部移築して再現したものらしい。よく見ると、けっこう新しい質感の木材が多い。古民家を移築したのではなく、廃材利用したもの、と言えそうだ。

古民家・里の家
※見晴らしの丘、中腹から見えた

古民家・里の家
※のどかだね

古民家・里の家
※屋内の様子

古民家・里の家
※火を熾していた

古民家・里の家
※かまどの炎

古民家・里の家
※配膳が並んでいる

古民家・里の家
※竹馬に乗ってみたが、2歩も歩けない

古民家・里の家
※お茶を飲みたい

古民家・里の家
※がまの油 口上実演。筑波山神社につづき2度めの遭遇。文化的価値より、人が騙される心理を解明するほうがおもしろいかも。

園内散策

 見晴らしの丘より北部(樹林エリア)は森の中に道があるだけなので、海沿いに南下することにした。草原エリア、砂丘エリアを抜けて、プレジャーガーデンに向かおう。てくてく歩く。景色があまり変化しないので疲れるが、歩けど歩けど果てがないような広さじゃない。

シーサイドトレイン
※シーサイドトレイン:ひんぱんにすれちがった

シーサイドトレイン
※展望台から見晴らしの丘が見える

砂丘エリア
※砂丘エリア:砂丘というほどではないような

香りの谷
※香りの谷:「沈床花壇式」のハーブガーデン

歴史ギャラリー
※歴史ギャラリー:公園内で発見された不発弾

冷たい雲

 砂丘エリアで海に出た時、水平線に平べったい雲が見えた。変わった雲だなと思ったが、そのときは気にしていなかった。しかし雲はぐんぐん近づいてきて、見る間に公園全体を覆ってしまった。すると気温ががくんと下がった。冷蔵庫の中に入ったようだ。
 プレジャーガーデンでいろいろ遊ぶつもりだったが、耐え切れず帰ることにした。

冷たい雲
※水平線に見えた雲

冷たい雲
※ぐんぐん近づいてきた

冷たい雲
※来た来た!

冷たい雲
※すっかり冷えてしまった

 駐車場は新たに入ってくる車でごった返していた。いま車を降りた人は上着を脱がないだろうな。上着を羽織ってもうちょい遊ぼうかと思ったが、腹も減ってきたから、次の目的地、那珂湊おさかな市場に向かった。