日常インスタント検索

2010年 科技 Google デジタル 生活
日常インスタント検索

技術が進歩すると、人間はバカになる。

Googleは、タイプするよりも早く検索結果を表示する「Google Instant」をリリースしたと発表した。入力内容を補完する「Google Suggest」とどう違うかわからないけど、これで検索時間は短縮され、インターネットはますます便利になるそうだ。

しかしこれで、人間はますますバカになる。難しい単語や長い単語を覚える必要がなくなるからだ。電卓によって暗算できなくなり、ワープロによって漢字を忘れ、アドレス帳によって電話番号を覚えなくなったのと同じだ。
アメリカの著述家・ニコラス・カー氏も、「インターネットで人は愚かになる」と述べている。まったく同意見だ。

話は変わるが、うちの嫁は言語中枢が未発達で、イメージを言語化できない。

「アレがない。取ってきて」は醤油のこと、
「アレはどうしたっけ?」ははがきの投函、
「もうすぐアレだね」はバーモントファミリーウォークの申し込みが近いことを意味する。

前後の文脈から、抜け落ちた単語を補完しながら会話しなければならない

怖いのは、嫁がこうしたサポートに慣れちゃって、ますます日本語が不自由になっていること。本人に自覚がないから、改善の余地もない。私が先に死んだらどうするんだ?

いつかメイドロボが開発されたら、やっぱり同じ機能が実装されるだろうな。すると、人間は、
「アレをアレして、それからアレとアレをやっといて」
とあいまいな命令で済ませるだろう。そして、ちゃんと言わなきゃわかってもらない旧型ロボットや人間を疎ましく思うかもしれない

便利になればなるほど、リスクが高まるな。

タイプするよりも早く検索結果を表示する「Google Instant」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1336486&media_id=94