アカウントの使い分けはSNSの常識か
2015年 科技 mixi Webサービス
久しぶりにログインしたら、mixiに「アカウント切り替え」機能が実装されていた。
1ユーザーにつき2つのアカウントを作ることができ、個別のメールアドレスで登録し、個別にログインする。使用例として、「実際の友だち」と「趣味のつながり」の切り替えが例示されていた。mixiは実名推奨、サブアカウント非推奨と思っていたが、変わっちまったもんだ。
いろいろ思うところがあったので書き出してみる。
2つで足りるの?
なぜ2つに限定したんだろう? アカウントを切り替えるニーズがある人は、きっと2つや3つじゃ足りないだろう。
個別ログインじゃ意味なし
1つのページで、複数のアカウントの更新状況を確認できるわけじゃない。アカウントごとにログインするなら、わざわざ公式機能を使う意味もない。運営は利用状況を把握してるから、片方が違法行為をすれば、両方とも処分されるそうだ。違法行為をする気がない人でも、避けるんじゃないかな。
混ざったものは分けられない
mixiもサービス開始から11年目。すでに「仕事」も「プライベート」も「親戚」も「ヴァーチャルな友人」も「気の迷い」も混ざっているわけで、今さら整理するのは難しかろう。たとえば、「新しいアカウントを作りましたので、こっちに来てください」とメールが来て、元のアカウントが見えなくなれば、そりゃあ、気分よくないだろう。
◎
私はTPOに応じて態度や話題を変えられない人なので、アカウントの切り替え機能に興味はない。やるなら日記の公開範囲の設定だが、いちいち意識するのは億劫だ。あけっぴろげが一番らくちんだ。
しかしアカウントを切り替えたいニーズはわかる。私のFacebookアカウントは仕事関係が多いため、うかつなことを言えなくなった。Twitterアカウントは【ゆっくり文庫】のファンが増えたため、関係ないネタを言いにくくなった。
あけっぴろげな私でさえ、ここまで気にするのだ。ふつうの若者なら、アカウントの切り替えは必要不可欠だろうな。きっと。いま高校生でなくてよかった。
◎
2014年05月に実装された、Twitterの「ミュート」機能を思い出した。特定のユーザーをミュートすると、その人のツイートがタイムラインに表示されなくなる。ツイートを読みたくないが、フォロー解除できないという、微妙な関係をフォローしている。
発表されたときは「ばかばかしい」と思ったが、いまは必要な機能とわかる。また頻繁にツイートする人も、「気になるならミュートしてもらえる」と割り切ることができる。よく考えられた機能だった。
mixiのアカウント切り替えが、どのくらい利用されるかわからない。
ただ、実名推奨とか、1ユーザー1アカウントという使い方は、過去のものになったんだな。
ほんと、自分がいま高校生でなくてよかった。