トロッコ Rail Truck

2010年 日本映画 2ツ星 ドラマ 主人公は子ども

子どもが理解できる"距離"じゃない

日本人と台湾人のあいだに産まれた子どもが、日本と台湾の距離感に思いを馳せる。その試みはおもしろいけど、成功したとは言えない。ぶっちゃけ、難解すぎる。
子どもたちは日本に帰るためにトロッコ路線を歩くが、帰るべき家(母親)はスタート地点にいる。もはや日本や台湾は関係なくて、母親だけがたより。台湾は旅先であって、故郷じゃない。しかしルーツではある。このへんが取っつきにくい。

台湾の情景はよかった。日本から遠く離れているのに、なるほど日本を感じさせる。あるいは日本も台湾も、根っこは同じと見るべきか。そのあたりを直感的に描いているが、大人の理性にも届くように説明すべきだったかもしれない。

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