ゾンビ津波 Zombie Tidal Wave

2019年 外国映画 4ツ星 モンスター:ゾンビ

悪い点がない!

『シャークネード』(2013年)の監督が手掛けたゾンビ映画。いつものウルトラ低予算。ちょっと金があれば撮影できるであろうシーンもCGでカバー。安っぽさ、不自然さも気にしない。
海からゾンビがやってくる。青い顔のゾンビ。ゾンビが泳ぐ。ゾンビが津波で押し寄せる。それだけの映画なんだけど、悪い点がないのだ。

開始1分で惨劇。小さな異常(水死体の襲撃)から大きな異変(津波)へ。複数の場所でアクションが並行する。裏切り者がいれば、ロッカーもいる。生き残りは合流し、団結し、原因が明かされ、対策を考え、実行する。その中で主人公は個人的な問題(居場所がない)を乗り越える。

映画の基本を押さえた構成。くだらない映画であることは否定しないが、わけがわからない映画じゃない。完成度は高い。

「マスクじゃ(ゾンビを)倒せない」と叫ぶシーンはよかった。ゾンビの感染対策でマスクなんて、考えもしなかった。

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