必殺! 主水死す Hissatsu! Mondo shisu

1996年 日本映画 3ツ星 #必殺 時代劇

これこそ無用な殺生

2016年に鑑賞。『必殺仕事人2007』にしれっと登場してたけど、死んでいたとは知らなかった。あとで説明なく復活させるくらいなら、わざわざ退場させなくていいのに。必殺シリーズの劇場版は、レギュラーを殺すために作られているとしか思えない。しかも、かっこ悪いものばかり。

1992年に企画された作品の脚本案

主水の裏稼業が発覚し、せんとりつは奉行所に捕らえられる。発覚後、仲間に匿われていた主水は取調べを受ける、せんとりつの救出のために駆け付け、2人を救い出す。しかし、せんは拷問のために命を落とし、主水の裏の顔を知った、りつが彼を刀で刺し、主水は追っ手に囲まれながら、中村家の門前で命を落とす。

中村主水 - Wikipedia

この脚本案ができた4年後に撮影されたとは思えない。どうしてこうなった?

さておき内容だが、とにかく清吉(津川雅彦)が目立つ。『必殺橋掛人』(1985)でヒーローを演じたせいもあって、目が離せない。しかも今回は中村主水の過去がテーマだから、両雄の激突は避けられない。チャンバラなら大物対決も見たいが、こーゆー泥臭いのは困る。結局、ぐだぐだの決着だった。

なんだかんだで、中村主水はせんとりつが待つ家に帰ってほしかった。ほんとにそう思う。

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