海と毒薬 Umi to dokuyaku

1986年 日本映画 3ツ星 ドラマ 戦争 犯罪 病院 社会派

医療倫理を問うてるの?

第二次世界大戦中に、米国人捕虜に対する非道な人体実験をしたことがテーマであり、見どころなわけだが、スクリーンにお目見えするのは終盤。その罪に悩みはするが、、医学の進歩にどれほど寄与するのかわからない。必要な実験だったら許容されるわけじゃないが、不必要だったら悩むまでもない。軍が解剖を強要する理由がわからない。戦争中という背景が、問題を複雑にしている。

外国人女性が、日本人はキリスト教を信仰してないから罪の意識がないと糾弾するのもややこしい。それじゃ西洋人は非道なことをしないのか? 人種や宗教の問題じゃないだろう。
日本人の同調圧力も問題視されているが、西洋人ならこの状況で命令を拒否できるのか?

扱ってるテーマは深いが、描かれ方は浅かった。

あと岸田今日子の声は耳に残るね。

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