アメリカン・ヒストリーX American History X

1998年 外国映画 4ツ星 ドラマ 家族 社会派

終わってから、はじまる。

差別主義者の兄が、刑務所で改心して帰ってきた。弟は兄の言葉、成長、思いを受け入れることができるか?

人種差別問題を扱った映画は、感情移入しにくい。自分の問題として考えられない。わかったつもりになってはいけないから、いつまでも「わからない」まま。堂々巡り。
本作では兄の変化が大きく、複数の要因があったとしても「なるほど」と納得しづらい。しかも主題は、そんな兄を弟が受け入れられるかどうか、ひいては社会が「変わった」と認めるかどうか。こうして考えると、落ちるのは簡単だが、もどるのは至難。であればこそ、正しい道を歩むことが尊いのか。

と思っていたら、衝撃のラスト。

映画が終わってから、より多くのことを考えてしまった。
人にすすめるときは、「とにかく最後まで見て、それから話そう」と言うしかない。

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