レビュー  1999年03月30日  に発表された 

学校の怪談 春のたたりスペシャル
Gakkou no Kaidan Haru no Tatari Special

4ツ星

間延びせず、おもしろく作られている

関西テレビ系で1994年に放送されたテレビドラマシリーズの、スペシャル版。『学校の怪談』の映画シリーズ(1995-)やアニメ(2000-)との関連はない。複雑だ。鑑賞したのは2014年だから、15年前の作品になる。当時私は29歳だが、映像の古さに驚く。15年ってのは大きな隔絶だった。

第1話:先生、僕が見えますか

[あらすじ] 主人公は赴任したばかりの若い女教師。昨年死んだ生徒の幽霊が見えて困っていた。その生徒は授業を聞いたり、本を読むだけで、なにもしてこない。やがて話を聞きつけた生徒の両親が学校を訪れ、幽霊と面会する。その生徒の目的は、ただ授業を受けることだった。時は流れ、六年生になった生徒のため卒業式が行われ、成仏した。

[感想] 書き出すとオーソドックスなストーリーだが、大騒ぎしたり、懸命に無視する女教師の反応がおもしろかった。両親が「幽霊でもかまわないから、いっしょに暮らそう」と言い出し、少年が無言で断って成仏したのは新鮮。女教師が幽霊生徒に相談したり、励まされるなど、いろんなエピソードが作れそう。

第2話:たたり

[あらすじ] 「学校の怪談」の制作会社に心霊体験の投書が届く。それによると、ある女子高生が隣家の首吊り自殺を見て以来、幽霊を見るようになったらしい。首を吊ったのは彼女が通う高校の卒業生で、多数の職員生徒が幽霊を目撃し、お祓いをすることになった。投書はそこで途切れており、投函されたのは一年前。不審に思ったスタッフが尋ねると、女子高生はいまも霊に取り憑かれていた。

[感想] ときおりインパクトのある映像が挿入されるから、最後まで緊張感があったけど、まとまりはなかった。たたりの実害より醜聞を気にするところはおもしろかった。

第3話:悪魔の選択

[あらすじ] 主人公は中年教師。朝から不幸な偶然が重なって、夕方、屋上から飛び降り自殺しようとする。しかし若い女の姿をした悪魔に止められる。どうせ死ぬなら魂をよこせと言われる。その対価として、最低の一日をやり直すチャンスを得た。
教師は注意深く行動し、失敗を回避するが、結果として自殺する理由を失う。約束を守るべく自殺を試みるが、失敗ばかり。やむなく教師は屋上から悪魔を突き落とす。
気が付くと、夕方の屋上にいた。悪魔は「一日をやり直したらどうなるか」を幻覚として見せていたのだ。気が変わった教師は自殺せず、家に帰っていった。

[感想] ぜんぜんホラーじゃないけど、おもしろかった。

第4話:呪われた課外授業

[あらすじ] 課外授業として「隠れキリシタン」の里を訪れた一行は、吸血鬼に襲われる。

[感想] 演技も演出もチープでがっかり。

学校をテーマにした怪談集、というプロットはいいが、物語の方向性がバラバラで、「世にも奇妙な物語」みたいな雰囲気になってしまった。もうちょい差別化してほしいが、難しいかな。

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