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[レビュー2008年02月28日に発表された 

バンク・ジョブ

The Bank Job

演出が弱かった

銀行強盗を描いた映画の多くは、盗むまでの前半と、盗んでからの後半に分けられる。本作も定石通りに配分しているが、どういう映画か理解するのに手間取ってしまった。絶体絶命のクライマックスから回想するくらいの工夫がほしかった。

ジェイソン・ステイサムだからアクションシーンは欠かせないにしても、見せ方は直線的。「暴力は苦手」と100回言っていれば、最後の賭けに興奮したかもしれない。観客はジェイソンのアクションを期待してるから、「最後は暴力で解決できるはず」と思ってしまう。そこを封じておかないと、サスペンスの緊張感が出ない。

ジェイソンの奥さんがおもしろかった。危機的状況なのに夫の浮気を疑い、自分の勝利したところで終わる。生々しい。ジェイソンも悩んだ様子があまりないため、ドラマが浮いている。この点も惜しかった。

ジェイソンは多様な映画に出ているが、アクション俳優のイメージが呪縛になっているようだ。

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