レビュー  2013年01月22日  に発表された 

運命の洞窟 THE CAVE (PS3)
The Cave

4ツ星

シュールな世界観、ほどよいトラップ

洞窟を探索して、「欲しかったもの」を手に入れるパズルゲーム。それぞれ異なる能力をもつ7人の探索者から3人を選び、切り替えながら進めていく。パズルは一瞬悩むが、すぐ突破できるレベル。マニアには物足りないだろうが、テンポよく楽しめるのはうれしい。

ゲーム内にムービーを挿入せず、壁画(Paintings)でストーリーを語るのはいいね。洞窟に潜るほど過去が明かされる感じがたまらない。しゃべる洞窟のシニカルな視点や、キャラクターごとの毒のあるストーリーは秀逸。そこかしこに暗示的なオブジェクトがあって、想像力を刺激する。

欲しいものがあって洞窟に潜り込んだのに、それを捨てることでハッピーエンドになる構成も素晴らしい。しかしハッピーエンドとバッドエンドの区別が不明瞭で、どこが分岐になったか気づきにくい。それから各キャラクターの動機──洞窟で見つけたい宝(Object of Desire)を明示してほしかった。
ネタバレになるが、キャラクターの詳細を書き出しておく。

冒険家 (The Adventurer)
設定 行方不明になった友と古代の秘宝を求めている。
能力 洞窟内のフックにロープをかけて移動できる。
アイテム "Fun Size" Sarcophagus
ステージ エジプトの遺跡 (Pyramind)
ストーリー パートナーたちと秘宝を見つけるが、内輪もめに。彼女は罠でパートナーを殺し、宝と名声を独占した。
騎士 (The Knight)
設定 重厚な鎧に身を包んだ清廉潔白な騎士。
能力 無敵状態になると落下や炎で死なないが、まったく動けない。
アイテム Excalibur
ステージ 中世のお城 (Castle)
ストーリー その正体は、倒れた騎士の鎧を剥ぎとっただけの農夫であり、騎士の名誉も能力もない。そのためドラゴン退治を果たせず、王国は滅亡する。
タイムトラベラー (The Time Traveler)
設定 『過去を正すことで、未来の問題を解決する』という名目で、未来から訪れた使者。
能力 隙間をすり抜けてテレポートする
アイテム Gratest Employee of All Time
ステージ 時の博物館 (Museum)
ストーリー 同僚が表彰されたことに嫉妬した彼女は、過去に遡って同僚の先祖を殺す。未来に戻ると、そこは荒廃した世紀末と化していた。
双子 (The Twins)
設定 仲良し双子。たった1つの願いは、家の外で遊ぶこと。
能力 幽体離脱してほかの場所に移動する。
アイテム Rat Poison
ステージ ヴィクトリア朝の屋敷 (Mansion)
ストーリー 目障りな両親を排除すべく、双子は夕飯に毒を混ぜる。しかし家族で夕飯を食べたため、全滅した。
村人 (The Hillbilly)
設定 移動遊園地で働く無学な男。初恋の相手の気を引こうと奮闘する。
能力 水中で息を止めたまま泳ぎ続ける。
アイテム Pink Bear
ステージ 荒廃したカーニバル (Carnival)
ストーリー 彼女の気を引くためクマのぬいぐるみをプレゼントするが、相手にされない。怒り狂った男は火をつけて回った。
科学者 (The Scientist)
設定 新型ミサイルの開発を担ってきた頭脳明晰な物理学者。
能力 ハッキングしてセキュリティシステムを打ち破る。
アイテム Sack o' Cash
ステージ 地下ミサイル管理施設 (Lab)
ストーリー 自分の研究を高く評価されても満足せず、さらなる富を求めて兵器開発に手を染める。そして彼女が作った兵器によって世界は滅亡した。
僧侶 (The Monk)
設定 山奥で厳しい修行に勤しむ禅僧。
能力 念動力で離れたアイテムを引き寄せたり、スイッチなどを操作する
アイテム Meditation Statue
ステージ 山頂の寺院 (Monastery)
ストーリー 実際は落ちこぼれ。鬱屈した怒りが爆発し、宗派を乗っ取ると悪の師範として君臨する。
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