聖徳記念絵画館 / 絵画で振り返る「明治」

2008年 東京都:新宿副都心 建物:近代遺産 美術館
[WGS84] 35.678753, 139.717619 - Google Earthで開く(kml)

昨年10月に参加したハウスファミリーウォークで、聖徳記念絵画館の入場券をもらった。

すぐ行くつもりが、有効期限ギリギリになってしまった。あの日はピーカンの晴天だったけど、今日は雨模様。しっとり濡れる絵画館も雰囲気があってよかった。

聖徳記念絵画館
※聖徳記念絵画館

建物自体がひとつの美術品

明治神宮外苑を訪れた人なら、絵画館の建物を見たことがあるだろう。中央に丸いドームを乗せて、左右に翼を広げる重厚な石造りの建造物だ。青山通りからは、イチョウ並木の中央に見えるように設計されている。建物自体がひとつの美術品なのだ。

聖徳記念絵画館で振り返る「明治」
※入り口の様子

館内に足を踏み入れると、荘厳さは一気に深まる。
大理石で作られた壁や天井、広大な吹き抜け、ステンドグラス。靴音が反響する。西洋の古城を彷彿させる建築様式は、国会議事堂に似ている。
館内は撮影禁止なので、様子をお伝えできないのが残念!

撮影禁止
※絵画は見せできない

「明治」という奇跡

聖徳記念絵画館には、明治天皇の御降誕から大葬までの足跡をたどる80枚の大壁画が展示されている。大政奉還、王政復古、五箇條御誓文、廃藩置県、富国強兵、憲法発布、日清戦争、日露戦争……。
1枚ずつ見ていくと、明治天皇が激動の時代を生きていたことがわかる。

聖徳記念絵画館で振り返る「明治」
※絵画館の地下

──明治維新。
世界でも類を見ない支配階級による革命。西欧諸国が300年を費やした近代化を、わずか40年ばかりで成し遂げた日本。その後、軍国主義に傾倒していったのは不幸だったが、明治という時代の輝きは色あせない。
日本人はもっと「明治」を誇っていいと思うよ

聖徳記念絵画館で振り返る「明治」
※雨足が強くなってきた

おもしろかった。
建物と絵画、両方を楽しめた。明治に興味がある人、古い建築物が好きな人にオススメしたい。

聖徳記念絵画館で振り返る「明治」
※国立競技場前のしだれ桜

外に出ると、雨足が強くなっていた。絵画館の写真をあれこれ撮ろうと思っていたが、こりゃ無理だ(カメラが濡れる)。今日は帰ろう。
夜はライトアップされているそうなので、いつか見てみたいな。

■聖徳絵画記念館
[歴史] 1926年(大正15年)竣工
[住所] 東京都新宿区霞ヶ丘町1番1号
[URL] https://www.meijijingugaien.jp/seitk/seitk.html

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