ノートを初期化して、ふと考える

2006年 科技 デジタル
ノートを初期化して、ふと考える

仕事で使っているノートパソコン(ThinkPad)を初期化した。

どうにも動作が不安定なので、思い切って工場出荷時まで戻すことにした。
私が使っているThinkPad T42 は HDDリカバリー。OSやドライバ、初期アプリケーションなどは外部のCD-ROMではなく、内蔵HDDの奥に格納されている。つまり、自分で自分を初期化できるわけだ
実際に使ったのは初めてだけど、けっこう便利だった♪

初期化後、各種アプリをインストールして、自分好みに再設定していく。
もう何十回と繰り返してきた面倒な作業なんだけど、今回はかなりスムースに終わった。多くのソフトが設定ファイルを保存&復元できるようになったことと、そうしたキーファイルをネット上に保管できるようになったからだ。
たとえば、こんな感じ。

  • ブックマークやブラウザ設定はGoogle Blower Syncで一発復元。
  • メールはGmailに移してあるので、ログインのみ。
  • 辞書や環境設定ファイル、細かな便利ツール類は、固めてネット上の極秘領域にアップしておいたので、ダウンロードして復元。

もちろん、Photoshopなどの巨大アプリはディスクからインストールしなければならないし、ちまちま設定しなければならない箇所もある。しかし数年前に比べると、再セットアップの手間は大幅に減ったね

それでも2006年現在では、まだ1日近い時間がかかる。しかしこの手間は、今後ますます改善されていくだろう。究極的には、個人を識別するパスワード1つで、どこに行っても「昨日まで使っていたのと同じ環境」で作業できるようになると思う。

──ちょっと想像してみよう。
ニューヨークに旅行しているときに、大切な書類を修正することになった。ホテルにあった端末にパスワードを入力すると、ネット上に保管された私のドキュメント、私の設定、私が使用できるアプリケーションやソースが表示される。ちょちょいと書類を修正してログアウトすると、私の作業履歴は消去される。

部分的にはもう実現されている「技術の使い方」だ。

情報技術の進化は、まだまだこれから
そう思うと、わくわくするよ。