iPhone5が届くまでの26日間

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iPhone5が届くまでの26日間

 予約から26日を経て、ようやくiPhone5が手に入った。

 ほぼ4週間。これほど待たされるとは思わなかった。ともあれ、iPhone5を手に入れるまでの経緯を記録しておきたい。2年後のために。

2008年7月 - iPhone 3G

 ついに日本でもiPhoneが買えるようになった。飛びつきたかったが、当時私はDoCoMoを使っていて、Softbankは遠かった。番号ポータビリティ制度ははじまっていたが、すぐDoCoMoから発売されるだろうと観測されていたので、私は待つことにした。
 が、うわさばかりでDoCoMoから発売されるメドは立たない。
 2009年2月4日、私は3Gを購入した。DoCoMoの2年縛りが残っていたけど、待ちきれなかった。

2009年6月 - iPhone 3GS

 3G購入から4ヶ月後に後継機種が発表され、すごいショックを受けた。もう少し待てば、コンパス付きの3GSが買えたのか! くそっ!
 私は悟った。デジタルガジェットの寿命は短い。どうせ購入するなら早い方がいい。待てば待つほど、最新機種を使える時間は短くなる。
 次のiPhoneが発売されたすぐ買おう。

2010年6月 - iPhone 4G

 フルモデルチェンジされ、RetinaディスプレイやFaceTimeが実装された。このころ、私の3Gは全体的に動作が重く、起動しないアプリも増えていた。だけど購入から2年経っていなかったため、見送ることにした。
 3G発表直後に買っていれば、2年サイクルでフルモデルチェンジの機種を買えたのか。

2011年10月 - iPhone 4S

 スティーブ・ジョブズが亡くなった直後に発表された。Siri はおもしろそうだが、驚くような変化はなかった。3Gは時代遅れのゴミになっていたが、私はもう1つ、待つことにした。

2012年9月 - iPhone 5

 ディスプレイが縦長になった。LTE対応やLightningコネクタの採用など、いろいろ刷新されたけど、その多くは事前にリークされており、サプライズはなかった。iPhoneの基本仕様は完成の域に達しており、今後も驚くような変化はなさそうだ。
 3G購入から3年半。私は購入を決意した。

 しかし発売直後に予約できなかった。購入時に古いiPhoneを下取りするサービスがあって、3Gが対象になるかどうかの情報が錯綜したためだ。結局、3Gも下取り対象になったが、Appleの査定によっては下取りできないこともあり、その場合でも返却されないことになった。つつがなく下取りできても4千円くらい。面倒なので、下取りは見合わせた。
 この出遅れは大きかった。私の友人は発売直後に予約したので、早々に実機を手に入れ、快適そうに使っていた。かたや私の予約は中国の大規模ストに巻き込まれ、4週間も待たされることになる。

2012年9月28日 - 予約する

 最寄りのSoftbankショップを訪れ、iPhone 5を予約したいと伝える。すると4枚ほどの確認事項シートを渡された。3Gを買うときも、「パソコンはもっている」「紙のマニュアルが付随しないことを承知している」といった確認事項があったが、iPhone 5 は数倍に増えていた。たとえば、

  • 予約後に注文モデルを変更できません。 はい
  • いつごろ手に入るか、お答えできません。 はい
  • 届いてから2週間以内に受け取りに来てください。 はい
  • 受け取りの際、ショップが混雑する可能性があります。 はい

 大半はすぐチェックできたが、知らない用語も多く、店員に説明してもらう。結局、全部チェックするのに40分もかかってしまった。
 店員さんの話によると、4S発売時にショップが大混雑したため、確認事項が一気に増えたらしい。それにiPhoneはもう、一部のPCマニアの道具じゃない。パソコンをもっていなかったり、もっていても使えない人が買いに来るから、どうしても確認事項は増えてしまうそうだ。

「わかっている人には本当に申し訳ないです」

 自分がわかっている人かどうかは別にして、まぁ、面倒だった。面倒だが、仕方ない。

2012年10月24日 - ついに我が手に

 予約から26日が経過し、なんだかもうどうでもよくなったころ、ショップから連絡が入った。その日のうちに取りに行く。ここでも説明があって、小一時間ほどショップに留まることになった。
 ただの機種変更ではなく、回線契約が変わるからだ。
 予約時に資料をもらっていたが、ぜんぜん読んでいなかった。以下、ショップでのヤリトリ。

iPhone 5はいくら?
https://mb.softbank.jp/mb/iphone/price_plan/change/

 私が買ったiPhone 5 16GB の現金販売価格は51,360円になる。これが2年契約で24分割され、月々2,140円になるが、2年契約の割引で相殺され、実質ゼロ円になる。
 実質ゼロ円? どういうこと?
 要するに月々の請求に機種変更の代金が含まれていたわけだ。古い機種をがんばって使うより、2年ごとに機種変更した方がオトクになる。こーゆー、モノを大事にする人が損する仕組みはやめてほしいよ。

Wホワイト
https://mb.softbank.jp/mb/price_plan/3G/w_white/

 DoCoMoは料金体系はころころ変わるので、辟易していた。ひきかえSoftbankはホワイトプランしかないので、悩むことがない。と思っていたが、私の利用状況だと、「Wホワイト」というオプションをつけた方が安くなるらしい。
 ところが店員は、なぜかWホワイトとフォトフレームのセットをすすめてくる。セットで契約するとフォトフレームの利用料金が安くなるのだが、必要ないものが割引されてもうれしくない。仕組みを理解して、「いらない」と伝えるのに苦労した。

あんしん保証パック(i)
https://mb.softbank.jp/mb/ipad/support/backup_service_pack/

 店員はさらに保険オプションをすすめてきた。月々498円で、iPhone 5の修理にかかる費用の85%がケアされる。AppleCareより幅広く対応するため、故障や水没させるとわかっているなら絶対加入だが、なにもなければ年間5,976円のロスになる。
 経験上、こうした保険が役に立ったことがない。なので「いらない」と伝えたが、最初の1ヶ月は無料だという。1ヶ月を過ぎると自動的に引き落としがはじまる。自分で解約しなければならず、いちど解約すると、再加入できない。
 とりあえず1ヶ月の無料期間はつけてもらう。来月、忘れずに解約しよう。

グッズはショップで買うべきか?

 店員は最後に、iPhoneのフィルムやカバー、予備バッテリーをすすめてきた。iPhone 5は電池消費がはげしいため、予備バッテリーは必須アイテムなんだって。しかしそんなの、しばらく使ってから判断したい。なので「いらない」と伝える。
 しかしショップで買うと、費用が24分割されてオトクになると言う。24分割されると、なぜオトクになるのか? 払う金額は同じじゃないか。世の中の多くの人は、分割するとオトクに感じてしまうのか?
 でもまぁ、反射防止フィルム(1,680円)だけ買った。もっと安いフィルムもあるだろうが、店員さんが貼ってくれるので、気泡に悩まされることがない。これは大きい。24分割されて、月々70円ずつ請求される。安くなった気がする?

 以上が、私がiPhone 5を手に入れるまでの経緯である。
 2年後に思い出せるよう、日記にまとめておく。
 2年後にまたiPhone を買うかどうかはわからないが、そのときの判断材料にしたい。

 ちなみに、私がiPhone 3Gを使っていた時間は、1,358日だった。