iCloudが Googleツールに挑む
2012年 科技 Apple Google iPhone WebサービスGoogleか、Appleか、どっちか選ぶ日が来るかもしれない。
私はメールやカレンダーなどの各種情報は Googleツールで管理している。Googleツールは素晴らしい。これで十分と思っても、さらに進化して、さらに使いやすくなる。オンラインにある情報はどこからでも参照できるし、ハードクラッシュに影響されない。私は移せるものはみんな移してしまった。
その牙城に、Appleが挑んできた──。
AndroidとiOSの対立が決定的になったため、Appleは、Googleにあるものすべてを自前で用意するつもりらしい。iOS6でリリースされたマップの出来はよくなかったが、iCloudは思うほど駄目じゃなかった。少なくとも、将来性を感じさせた。
AppleのWebサービスは、それほど品質がよくなかった。iTools (2000) → .Mac (2002) → MobileMe (2008) → iCloud (2011) と進化してきたが、私はほぼ無関心だった。
しかしiCloud は、iPhoneやMacなどのデバイスと連携できる。アプリケーション層だけでなく、ハードウェアの機能に手が届く。たとえば、Macから書き込んだリマインダーを、iPhoneのSiriが教えてくれるのだ。これはハードウェアも製造しているAppleならではの強みだ。
とはいえ、2012年現在のiCloudは、Googleツールほど使い勝手がよくない。デバイスとの連携にも不具合が散見される。iPhoneをWi-Fi同期させ、iCloudにバックアップをとろうとしたら、何度もエラーが出るので、あきらめてしまった。私の理解不足があるにしても、まだ直感的に使えるほど整理されていないようだ。
このあたりの不満はすぐ解消されるだろうか? 私は望み薄だと思う。個人的に使い勝手の悪いと思う iTunes Store が長年放置されているからね。それに Siri も弱い。むしろ、Siri が有能になれば、より多くの情報を管理させるため、メールやスケジュールをiCloudに移管するのではないだろうか。
これまでApple製品は積極的にGoogleツールと連携してきた。しかし今後は、両者の棲み分けが進んでいくだろう。これはこっち、あれはそっち、といった使い分けが、だんだん難しくなりそうだ。
Appleか、Googleか?
iOSか、Androidか?
iCloudか、Googleツールか?
iPadか、Nexusか?
iPhotoか、Picasaか?
どっちが好きかなんて、決めたくないんだけどなぁ。