Google Voise Search があなどれない

2012年 科技 Google iPhone Webサービス
Google Voise Search があなどれない

 iPhone 5 が届いて17日。「Siri」の興奮もだいぶ冷めちゃった。

 Siri の音声認識は優秀だけど、秘書としては微妙だった。正しく理解できるよう、なだめすかして使ってみたが、痒いところに手が届かない。あと1歩、いや2歩、人間に歩み寄ってほしい。プログラムの命令文のように厳密すぎる。けっこう神経を使うのに、現状のSiri はそこまでの利便性がない。

Google でいいじゃない

 一方で、Google Voice Search の便利さを驚いている。音声認識の精度はSiri と変わらないし、カレンダーやアラームと言った機能にもアクセスできないが、「情報を得る」ことにかけてはSiri より優れている。使ってみると便利すぎて、もうテキスト入力に戻れなくなる。たとえ認識ミスがあっても、音声入力を修正する方が手軽なのだ。

 仕様を調べようとしたが、日本語の文献がまるでない。日本語に対応したばかりだし、私のような「食わず嫌い」も多いから、まだ一般的に使われていないんだろうな。

秘書は外人だった

 日本語版はいくつかの機能が制限されているようだ。対応するサービスが日本語化されていない場合もあるだろうが、日本語の解釈に戸惑うところはカットされているように見える。
 これは Siri も同様だ。Siri や Google Voice Search は、とりあえず日本語に対応したけど、母国語(英語)ほど慣れていないわけだ。

 下記サイトに、Google Voice Search と Siri の比較動画が乗っている。
 これが彼女たちの本気か!

Apple は宣伝がうまい

 AppleはSiri を、まるでロボット秘書のように宣伝したが、内実はぜんぜん足りていなかった。Siri がユニークな切り返しをするのも、そうした弱さを隠すための目くらましだった。すっかり惑わされちまったぜ。
 とはいえ、そうした宣伝がなければ、現状に満足しきったユーザーが新しい機能を使うことはない。せっかく作った機能に気づかれないより、「これは駄目だ」「ここが改善されたらなぁ」と文句を言われる方がいい。

 ともあれ、音声入力は便利だった。これはタッチパネルの次にはやると思う。最近のノートパソコンはカメラとマイクが標準装備されているが、やがてパソコンもそうなるだろう。画面を指で触って、音声であれこれ指示する時代が来るんだろうな。

PIM を制するのは誰か?

 メールやカレンダー、To Do管理など個人的な情報管理を PIM (Personal Information Manager/Management) と呼ぶ。2012年現在、Google はPIMツールをたくさん提供しているが、Google Voice Search からはアクセスできない。今後は可能になるかもしれないが、おそらくAndroidベースになるだろう。そうなると、iPhoneの優位性は揺らぐ。ふむ。

それはそうと、英語だ

 日本の国力が弱まっていけば、日本語対応はおざなりになる。音声入力の恩恵を得るためには、主人が英語を覚える方が早いのか。ぐぬぬ。

 Siri の言語を英語にしてみる。
 発音が悪いと、聞き取ってもらえない。単語を知らないと、命令できない。Siri はきれいな英語で返答してくれるが、意味がわからない。う、ううー。