SNSをやるのは寂しい人?

2006年 社会 mixi 孤独 社会
SNSをやるのは寂しい人?

「SNSがはやるのは、寂しい人が増えたからではないでしょうか?」

今夜はWBSで、SNSの特集をやっていた。
例によってSNSに熱中する人が紹介され、例によってニュースキャスターがその心理について、なんの独創性もないコメントをしていた。

人は寂しいから、ネットコミュニティを徘徊するのだろうか?
──そうかもしれない。そうでないかもしれない。

しかしそれは、現実の行動だって同じだろう
人間の行動のほとんどすべては、他者からの反応を期待している。それを「寂しいから」とくくるのは、ちょっと乱暴ではないだろうか?

では逆に考えてみよう。
他者の反応を期待せず、携帯やメールもやらず、もちろんネットコミュニティにも出現しない人は、寂しくない人なのだろうか?
まぁ、真に孤独な人は、孤独であることを恐れないから、寂しくないだろうけどね。

さらに考えてみよう。
寂しさを埋めるためにネットコミュニティを徘徊することは不健全なことなのだろうか? 現実の人間関係に失望し、ネットでのみ他者と接する人は、どれほど寂しいと言えるだろう?

むかし、呑兵衛と下戸がこんな話をしていた。
「お酒の楽しみを知らないなんて、下戸はかわいそうだね」
からむ呑兵衛に下戸は答えた。
「それは思い上がりだよ。下戸には下戸の幸せがある。
 飲めないことは、決して不幸とは思わないね」

しかし2人の話は最後まで交差しなかった。
なぜなら、呑兵衛は酔っていたからだ。

そんな話を、ふと思い出した。

関連エントリー