ゆとり教育が見直しに / 使われなかった宝

2007年 政治・経済 教育 社会
ゆとり教育が見直しに / 使われなかった宝

ゆとり教育は失敗だったらしい。

政府はそう発表したし、世間一般もそう認識している。
ゆとり教育によって、競争力のない弱々しい若者が量産されてしまった。これでは社会が立ちゆかない。ゆえに今後は、(愛国心を含めた)ツメコミ教育へと立ち返っていくだろう。
まるで「ゆとり」=「悪」と言わんばかりの風潮だ

ゆとり教育は、子どもの自主性や個性を伸ばすために施行された。
必修科目を減らし、自由な時間(=ゆとり)を増やしたのに、結局、自堕落に過ごしてしまった。つまり問題は「ゆとり」じゃなくて、それを使いこなせない頭の悪さにあると思う。

ゆとり教育の失敗とは、こういうことだ。
民衆に自由(ゆとり)を与えても、ろくなことをしない
 だから、国のために働ける人間を増やすことにした。
 ひいてはそれが民衆のためでもある」

あぁ、もったいない話だ。
ゆとり教育がもたらした自由な時間は、まさに天からの授かり物だった。
ツメコミ教育で育った世代から見れば、素晴らしいチャンスに恵まれていたのにね……。

使われなかった宝は、いずれ没収される。

私たちもまた、気をつけなければならない。