革命2.0 と日本の未来
2011年 政治・経済 デジタル 海外
エジプト政権が崩壊した。わずか18日間で!
チュニジアの革命がインターネットで伝わり、「自分たちもやればできる」とエジプト国民を奮い立たせたようだ。デモの運営にもインターネットが使われていた。インターネットが革命を起こしたわけではないが、革命を加速するツールになったことは、疑いようもない。
革命には民衆のコモンセンス(合意形成)が必要だ。ごく一部の人が政府批判しても、暴動やクーデターになるだけ。しかし民衆の合意形成には時間がかかる。
「本当に独裁者を倒せるのか?」
「このへんでやめた方がいいのではないか?」
そんな迷いから、ツメの甘い政変になってしまった例は数知れない。ところがエジプトの場合、国民の意識は見事に統率され、大統領辞任まで一歩もゆずることはなかった。もちろん、詳しく見れば荒っぽい側面もあるかもしれないが、とてもスマートな革命に見える。
政府に押さえつけられた民衆も、やればできる。
民主化デモは、イランやバーレーンに飛び火した。中東はこれからどうなるんだろう? タイの一週間戦争のように、争乱が長引くかもしれない。あるいは反米国家が増えることで、新たな戦争の火種になるかもしれない。インターネットがこれほど世界を変えるとは思わなかった。
さて、日本はどうか?
民主党政権の迷走ぶりは目を覆わんばかり。このままでは増税とインフレは避けられない。なのに日本人は従順で、デモも起こらない。マスコミの批判もゆるい。支持率の下がり方を見て、「やっぱり駄目かしら」と合意形成している場合じゃない。
一方で、地方の反乱がはじまった。自民党から民主党に変わっても駄目なら、中央集権から地方分権に変えようってわけだ。これなら官僚の力もそぎ落とせる。ものすごく時間はかかるが、ゆるやかな革命になるかもしれない。
なるべく平穏に暮らしたいが、私が生きているあいだに日本にも「革命」が起こるかもしれない。
インターネットは神なのか? 世界を見守るインターネット
https://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1505076&media_id=46