科学忍者隊ガッチャマンF (全48話) Gatchaman Fighter

1979年 アニメ 4ツ星 ヒーロー 変身 忍者 戦争 @タツノコプロ

「F」はファイターの「F」。

マンネリ化して、低年齢向けに舵を切った3作目と評されるが、リアルタイム視聴していた子どもとしては、ふつうに楽しんでいた。むしろ敵が敵になり、全面戦争が描かれたため、シリアスに感じていた。

悪というより、敵

エゴボスラー伯爵は、ベルク・カッツェ、ゲルサドラのような歪みがない。前任者に敬意を払い、部下に慕われている。悪というより、敵だった。正々堂々と戦うところも恐ろしかった。
逆に総裁Zは前2作とちがって復讐のために動いている。また巨大なピラミッドの建造物で、メカと生物が融合しているなど、異質さが強調された。
人間なのに令達なエゴボスラー伯爵と、メカなのに人間的な総裁Zの同盟は、よく考えられている。

ドラマより、戦闘

『F』でストーリーは単純化して、マシン戦闘が増えたが、満足だった。ガッチャ・スパルタンとGメカは、おもちゃが欲しくなるデザインだった。
『II』ではジョーが、『F』ではケンが不調に悩まされる。その身を削って戦う姿は、かっこいい以前に痛々しかった。必殺技「科学忍法ハイパーシュート」は、ケンがガッチャマンフェンサーを構えて突っ込むという荒業。「そんな馬鹿な」と思う気持ちもあったが、細胞破壊という副作用によって、心配する気持ちが上回った。

生死不明の最終回

ガッチャマンは総裁Zを倒すが、帰還しなかった。生死不明。『勇者王ガオガイガーFINAL』(2000)は、これをガッチャマン側から描いていたのかもしれない。

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